学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ H. 外傷 / Q0816

理由で解く 臨床医学各論

Q0816 整形外科疾患

出典:あマ指 第1回(1993) 問題85
問題
スポーツ外傷に多い組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 肩関節脱臼 ― ラグビー
2 脛骨骨折 ― スキー
3 アキレス鍵断裂 ― ジャンプ
4 脊椎分離症 ― 卓球
解答
正解4(脊椎分離症 ― 卓球)
解説
✗ 1.
肩関節脱臼 ― ラグビー
✗ 正しい。肩関節脱臼はラグビーなどのコンタクトスポーツで最も多く発生する。転倒や衝突時に上肢が外転・外旋を強制されて前方脱臼が起こる。肩関節は関節窩が浅く可動域が広いため四肢の脱臼中で最多(約50%)を占め、そのうち前方脱臼が95%を占める。
✗ 2.
脛骨骨折 ― スキー
✗ 正しい。スキーでは転倒時にブーツで固定された足部が動かず、下腿に強い回旋力が加わるため脛骨骨折(特にらせん骨折)を起こしやすい。スキー板のレバーアーム効果も加わり、大きな外力が下腿に集中することが受傷機序として重要である。
✗ 3.
アキレス鍵断裂 ― ジャンプ
✗ 正しい。アキレス腱断裂はバレーボールやバスケットボールでのジャンプの踏み切り・着地時に発生しやすい。腓腹筋が急激に収縮する際に腱が断裂し、30〜40代男性に多い。中年以降は加齢による腱の変性が進行しているため受傷リスクが高まる。
✓ 4. 誤り
脊椎分離症 ― 卓球
脊椎分離症(腰椎分離症)は腰椎の椎弓峡部の疲労骨折であり、腰部の反復的な伸展・回旋動作を伴うスポーツ(野球、体操、バレーボール、サッカー、柔道など)に多発する。卓球は腰部への負荷が比較的少ないスポーツであり、脊椎分離症との関連は低い。
ポイント
  • スポーツ外傷・障害は競技種目により好発部位・病態が異なるため、組合せを正確に把握する
  • 肩関節脱臼はコンタクトスポーツ、脛骨骨折はスキー、アキレス腱断裂はジャンプ系競技に好発する
  • 脊椎分離症は腰部伸展・回旋の反復動作を伴う競技(野球、体操など)で多く、卓球とは関連が低い
  • 重要用語: スポーツ外傷、脊椎分離症、肩関節脱臼 を正確に理解しておくこと。
比較表
スポーツ外傷 関連するスポーツ 受傷機序
肩関節脱臼 ラグビー、柔道、アメフト 衝突・転倒による外転外旋強制
脛骨骨折 スキー ブーツ固定下での回旋力
アキレス腱断裂 バレー、バスケ、テニス ジャンプ踏み切り・着地時の急激な筋収縮
脊椎分離症 野球、体操、サッカー 腰部の反復伸展・回旋動作
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題85|スポーツ外傷に多い組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題85|スポーツ外傷に多い組合せで誤っているのはどれか。
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