学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ H. 外傷 / Q0817

理由で解く 臨床医学各論

Q0817 整形外科疾患

出典:鍼灸 第1回(1993) 問題77
問題
膝半月板損傷でみられるのはどれか。
選択肢
1 前方引き出し症状陽性
2 後方引き出し症状陽性
3 嵌頓症状
4 側方動揺性
解答
正解3(嵌頓症状)
解説
✗ 1. 誤り
前方引き出し症状陽性
前方引き出し症状(anterior drawer test陽性)は前十字靱帯(ACL)損傷の特徴的所見である。膝90度屈曲位で脛骨を前方に引き出すと過度に前方移動する。半月板損傷単独ではこの所見は認めない。
✗ 2. 誤り
後方引き出し症状陽性
後方引き出し症状(posterior drawer test陽性)は後十字靱帯(PCL)損傷の所見である。膝90度屈曲位で脛骨を後方に押すと過度に後方移動する。交通外傷でのダッシュボード損傷が典型的な受傷機序であり、半月板損傷の所見ではない。
✓ 3. 正しい
嵌頓症状
嵌頓症状(ロッキング)は膝半月板損傷に特徴的な症状である。損傷した半月板の断片が大腿骨と脛骨の関節面間に挟み込まれることで、膝関節がある角度(多くは屈曲位)で突然動かなくなる。マクマレーテスト陽性も半月板損傷の重要な診断所見である。
✗ 4. 誤り
側方動揺性
側方動揺性は内側側副靱帯(MCL)や外側側副靱帯(LCL)の損傷で認められる所見である。膝伸展位で内反・外反ストレスを加えた際に側方への過度な動揺が生じるもので、半月板損傷の直接的所見ではない。
ポイント
  • 膝半月板損傷の特徴的症状は嵌頓症状(ロッキング)とマクマレーテスト陽性である
  • 靱帯損傷との鑑別が重要:ACL損傷=前方引き出し陽性、PCL損傷=後方引き出し陽性、側副靱帯損傷=側方動揺性
  • 半月板損傷では関節裂隙の圧痛、クリック音、関節水腫も認められる
  • 重要用語: 半月板損傷、ロッキング、マクマレーテスト を正確に理解しておくこと。
比較表
膝関節損傷 特徴的所見 代表的受傷機序
半月板損傷 ロッキング、マクマレーテスト陽性、クリック音 膝の捻り動作
前十字靱帯損傷 前方引き出し陽性、ラックマンテスト陽性 方向転換・着地時の膝外反
後十字靱帯損傷 後方引き出し陽性 ダッシュボード損傷
側副靱帯損傷 側方動揺性陽性 膝への側方ストレス
解説画像
鍼灸 第1回(1993) 問題77|膝半月板損傷でみられるのはどれか。 解説図
鍼灸 第1回(1993) 問題77|膝半月板損傷でみられるのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手