学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ H. 外傷 / Q0815

理由で解く 臨床医学各論

Q0815 整形外科疾患

出典:鍼灸 第16回(2008) 問題72
問題
発育期に多いスポーツ障害で適切でないのはどれか。
選択肢
1 離断性骨軟骨炎
2 腰椎分離症
3 疲労骨折
4 内反足
解答
正解4(内反足)
解説
✗ 1.
離断性骨軟骨炎
✗ 正しい。離断性骨軟骨炎は成長期の反復する外力により関節面の軟骨・軟骨下骨が壊死・剥離する疾患であり、膝関節・肘関節に好発する。15〜20歳の男性に多く、野球肘など反復する投球動作で発症しやすい。発育期スポーツ障害として適切である。
✗ 2.
腰椎分離症
✗ 正しい。腰椎分離症は成長期のスポーツによる椎弓峡部の疲労骨折であり、ジャンプ動作や腰部の過伸展・回旋を繰り返す競技で発症しやすい。10〜15歳のスポーツ選手に好発し、一般人口の5〜7%にみられるがスポーツ選手ではその2〜3倍に達する。発育期スポーツ障害として適切である。
✗ 3.
疲労骨折
✗ 正しい。疲労骨折は反復する機械的ストレスにより微小骨折が蓄積して生じる骨折であり、中足骨(行軍骨折)・脛骨・腓骨に多い。成長期のスポーツ選手に好発し、休息不足で完全骨折に至ることがある。発育期スポーツ障害として適切である。
✓ 4. 誤り
内反足
内反足は胎生期の足部発育異常による先天性変形であり、出生時から尖足・内反・内転・凹足の4要素をもつ。男児に多く、スポーツとは無関係な先天異常であるため、発育期のスポーツ障害としては不適切である。
ポイント
  • 発育期のスポーツ障害は「反復する外力による骨・軟骨の障害」が共通点であり、離断性骨軟骨炎・腰椎分離症・疲労骨折が代表的である
  • 先天性内反足は胎生期の発育異常であり、スポーツ障害とは全く異なるカテゴリーの疾患である
  • 内反足の4変形要素は「尖足・内反・内転・凹足」であり、男児に多く早期ギプス矯正が原則である
  • 重要用語: 離断性骨軟骨炎, 腰椎分離症, 疲労骨折, 先天性内反足 を正確に理解しておくこと。
比較表
スポーツ障害 好発年齢 好発部位 原因動作
離断性骨軟骨炎 15〜20歳 膝・肘関節 投球・ラケット動作
腰椎分離症 10〜15歳 椎弓峡部 ジャンプ・過伸展
疲労骨折 成長期全般 中足骨・脛骨 ランニング・ジャンプ
内反足(先天性) 出生時 足部 スポーツ無関係
解説画像
鍼灸 第16回(2008) 問題72|発育期に多いスポーツ障害で適切でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第16回(2008) 問題72|発育期に多いスポーツ障害で適切でないのはどれか。
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