学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ G. 脊髄損傷 / Q0801

理由で解く 臨床医学各論

Q0801 整形外科疾患

出典:鍼灸 第27回(2019) 問題58
問題
脊髄損傷の機能障害評価法で正しいのはどれか。
選択肢
1 ブルンストロームステージ
2 バーセルインデックス
3 フランケル分類
4 ハミルトン評価尺度
解答
正解3(フランケル分類)
解説
✗ 1. 誤り
ブルンストロームステージ
ブルンストロームステージ(Brunnstrom recovery stage)は脳卒中後の片麻痺の運動回復段階をI〜VIの6段階で評価する方法である。弛緩性麻痺(ステージI)から分離運動の完成(ステージVI)まで、回復の経過を系統的に評価するもので、脊髄損傷の評価法ではない。
✗ 2. 誤り
バーセルインデックス
バーセルインデックス(Barthel Index)は日常生活動作(ADL)の自立度を評価する方法であり、食事・移乗・整容・トイレ動作・入浴・歩行など10項目を100点満点で評価する。様々な疾患に用いられるADL評価法であり、脊髄損傷に特異的な機能障害評価法ではない。
✓ 3. 正しい
フランケル分類
フランケル分類(Frankel classification)は脊髄損傷の機能障害を評価する方法であり、A(完全麻痺:運動・感覚ともに完全脱失)からE(正常:神経学的異常なし)までの5段階で重症度を分類する。脊髄損傷の重症度評価として広く用いられており、治療方針の決定や予後予測に重要である。現在はASIA(アメリカ脊髄損傷協会)の改良版も使用されている。
✗ 4. 誤り
ハミルトン評価尺度
ハミルトン評価尺度(Hamilton Rating Scale for Depression: HAM-D)はうつ病の重症度を評価するスケールであり、精神科領域で用いられる。脊髄損傷の評価法ではない。
ポイント
  • フランケル分類はA〜Eの5段階で脊髄損傷の重症度を分類する
  • 各評価法の適用疾患を正確に整理しておくことが重要
  • ブルンストロームステージは脳卒中の回復評価、バーセルインデックスはADL評価
  • 重要用語: フランケル分類, ブルンストロームステージ, バーセルインデックス, ハミルトン評価尺度 を正確に理解しておくこと。
比較表
評価法 対象疾患・領域 評価内容
フランケル分類 脊髄損傷 機能障害の重症度(A〜E)
ブルンストロームステージ 脳卒中(片麻痺) 運動回復段階(I〜VI)
バーセルインデックス 疾患非特異的 ADL自立度(100点満点)
ハミルトン評価尺度 うつ病 重症度評価
解説画像
鍼灸 第27回(2019) 問題58|脊髄損傷の機能障害評価法で正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第27回(2019) 問題58|脊髄損傷の機能障害評価法で正しいのはどれか。
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