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理由で解く 臨床医学各論

Q0793 整形外科疾患

出典:あマ指 第31回(2023) 問題49
問題
頸椎後縦靱帯骨化症について正しいのはどれか。
選択肢
1 欧米人に多い。
2 我が国では女性に多い。
3 難治性疾患に認定されている。
4 アキレス反射は減弱する。
解答
正解3(難治性疾患に認定されている)
解説
✗ 1. 誤り
欧米人に多い。
後縦靱帯骨化症(OPLL)は日本人をはじめとするアジア人に多い疾患であり、欧米人には比較的少ない。日本における有病率は2〜4%と報告されており、アジア特有の疾患として知られている。
✗ 2. 誤り
我が国では女性に多い。
我が国では男性に多い疾患である(男女比は約2:1)。50歳代に好発し、中年以降の男性に多く発症する。女性に多いわけではない。
✓ 3. 正しい
難治性疾患に認定されている。
頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)は厚生労働省の指定難病(難治性疾患)に認定されている。後縦靱帯が骨化して脊柱管を狭窄し脊髄を圧迫する疾患で、原因が不明であり根本的な治療法が確立されていないため、難病に指定されている。脊髄圧迫による四肢のしびれ、手指巧緻運動障害、歩行障害などの脊髄症状を呈する。
✗ 4. 誤り
アキレス反射は減弱する。
後縦靱帯骨化症は脊髄圧迫による上位運動ニューロン障害をきたすため、アキレス腱反射は亢進する(減弱ではない)。腱反射亢進・病的反射(バビンスキー反射陽性など)の出現が特徴的であり、膀胱直腸障害を伴うこともある。
ポイント
  • 後縦靱帯骨化症は日本人(アジア人)に多く、50歳代の男性に好発する指定難病
  • 脊髄圧迫による上位運動ニューロン障害のため、腱反射は亢進する(減弱ではない)
  • 脊髄症状(四肢しびれ、巧緻運動障害、歩行障害)を呈し、重症例では手術適応
  • 重要用語: 後縦靱帯骨化症, 指定難病, 上位運動ニューロン障害, 腱反射亢進 を正確に理解しておくこと。
比較表
鑑別項目 後縦靱帯骨化症(OPLL) 黄色靱帯骨化症(OYL)
骨化する靱帯 後縦靱帯(脊柱管前方) 黄色靱帯(脊柱管後方)
好発部位 頸椎 胸椎
好発年齢・性別 50歳代、男性に多い(2:1) 50歳代以降
人種差 日本人(アジア人)に多い 日本人に多い
障害の型 脊髄症(上位運動ニューロン障害) 脊髄症(上位運動ニューロン障害)
難病指定 あり あり
解説画像
あマ指 第31回(2023) 問題49|頸椎後縦靱帯骨化症について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第31回(2023) 問題49|頸椎後縦靱帯骨化症について正しいのはどれか。
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