学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ F. 脊椎疾患 / Q0765

理由で解く 臨床医学各論

Q0765 整形外科疾患

出典:あマ指 第22回(2014) 問題87
問題
脊椎疾患と装具治療との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 側湾症 ― ミルウォーキーブレイス
2 頚椎症 ― 対立装具
3 腰椎椎間板へルニア ― 軟性コルセット
4 腰椎圧迫骨折 ― 体幹装具
解答
正解2(頸椎症―対立装具)
解説
✗ 1.
側湾症 ― ミルウォーキーブレイス
✗ 正しい。側湾症(脊柱側彎症)にはミルウォーキーブレイス(Milwaukee brace)が用いられる。コブ角20〜40度の進行性側弯で装具療法の適応となる。ミルウォーキーブレイスは頸部から骨盤までを固定する頚胸腰仙椎装具(CTLSO)であり、側弯の進行を抑制する効果がある。正しい組み合わせである。
✓ 2. 誤り
頚椎症 ― 対立装具
対立装具(opponens splint)は正中神経麻痺による母指対立運動障害に用いる手の装具であり、頸椎症の装具治療には全く適さない。頸椎症に対しては頸椎カラー(cervical collar、軟性または硬性)を用いて頸椎を固定・安静に保ち、神経根や脊髄への圧迫を軽減する。対立装具と頸椎カラーは使用目的・装着部位が全く異なる。
✗ 3.
腰椎椎間板へルニア ― 軟性コルセット
✗ 正しい。腰椎椎間板ヘルニアには軟性コルセット(soft corset)が保存的治療として用いられる。コルセットにより腰椎を安定させ、腹圧を高めて椎間板への負荷を軽減し、疼痛を緩和する効果がある。正しい組み合わせである。
✗ 4.
腰椎圧迫骨折 ― 体幹装具
✗ 正しい。腰椎圧迫骨折には体幹装具(硬性コルセット、胸腰仙椎装具)が用いられる。脊柱の前屈を制限して骨折部の安静を保ち、骨癒合を促進する。圧迫骨折の保存的治療において装具療法は重要な役割を果たす。正しい組み合わせである。
ポイント
  • 対立装具は正中神経麻痺(手の装具)であり、頸椎症には頸椎カラーが正しい装具である
  • 側湾症にはミルウォーキーブレイス、腰椎椎間板ヘルニアには軟性コルセット、腰椎圧迫骨折には体幹装具が適応
  • 装具の名称とその適応疾患・装着部位を正確に対応させて覚えることが重要
  • 重要用語: 対立装具, 頸椎カラー, ミルウォーキーブレイス, 軟性コルセット を正確に理解しておくこと。
比較表
脊椎疾患 適切な装具 目的
側湾症 ミルウォーキーブレイス(CTLSO) 側弯進行の抑制
頸椎症 頸椎カラー(軟性・硬性) 頸椎の固定・安静
腰椎椎間板ヘルニア 軟性コルセット 腰椎安定化・疼痛軽減
腰椎圧迫骨折 体幹装具(硬性コルセット) 骨折部固定・骨癒合促進
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題87|脊椎疾患と装具治療との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題87|脊椎疾患と装具治療との組合せで誤っているのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手