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理由で解く 臨床医学各論

Q0751 整形外科疾患

出典:あマ指 第10回(2002) 問題91
問題
腰椎椎間板ヘルニアで正しい記述はどれか。
選択肢
1 高齢者に好発する。
2 好発部位はL4−L5 間である。
3 バビンスキー反射が出現する。
4 背筋の緊張が低下する。
解答
正解2(好発部位はL4-L5間である)
解説
✗ 1. 誤り
高齢者に好発する。
腰椎椎間板ヘルニアは20〜40歳代の青壮年に好発する疾患であり、高齢者に好発するわけではない。椎間板は加齢とともに水分含量が減少し線維化するため、高齢者では発症しにくくなる。高齢者では腰部脊柱管狭窄症が多い。
✓ 2. 正しい
好発部位はL4−L5 間である。
腰椎椎間板ヘルニアの好発部位はL4-L5間が最も多く(約50〜60%)、次いでL5-S1間(約30〜40%)が多い。両者で全体の約90%を占める。L4-L5間は腰椎の可動域が大きく力学的負荷が集中しやすいため好発部位となる。
✗ 3. 誤り
バビンスキー反射が出現する。
バビンスキー反射は錐体路障害(上位運動ニューロン障害)の病的反射であり、末梢神経障害である椎間板ヘルニアでは出現しない。椎間板ヘルニアは神経根障害(下位運動ニューロン障害)であり、深部反射は減弱〜消失する。バビンスキー反射陽性は脊髄疾患や脳血管障害を示唆する。
✗ 4. 誤り
背筋の緊張が低下する。
疼痛に対する防御反応(筋性防御)として背筋(脊柱起立筋)の緊張は亢進し、低下はしない。触診で筋硬結が認められ、体幹の可動域が制限される。筋緊張の低下は神経損傷や筋疾患を示唆する所見である。
ポイント
  • 腰椎椎間板ヘルニアの好発部位はL4-L5間(最多)およびL5-S1間で、両者で約90%を占める
  • 20〜40歳代の青壮年に好発し、高齢者には腰部脊柱管狭窄症が多い
  • バビンスキー反射は上位運動ニューロン障害の所見で椎間板ヘルニアでは出現せず、背筋緊張は亢進する
  • 重要用語: L4-L5間の好発と年齢分布 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題91|腰椎椎間板ヘルニアで正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題91|腰椎椎間板ヘルニアで正しい記述はどれか。
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