学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ F. 脊椎疾患 / Q0752

理由で解く 臨床医学各論

Q0752 整形外科疾患

出典:鍼灸 第11回(2003) 問題72
問題
疾患と症候との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 脊柱側弯症 ― 肋骨隆起
2 腰椎椎間板ヘルニア ― ラセーグ徴候
3 強直性脊椎炎 ― 亀背
4 頚椎脱臼骨折 ― 四肢麻痺
解答
正解3(強直性脊椎炎―亀背)
解説
✗ 1.
脊柱側弯症 ― 肋骨隆起
✗ 正しい。脊柱側弯症では椎体の回旋変形を伴うため、前屈時(アダムス前屈テスト)に肋骨隆起がみられる。側弯により脊椎が回旋し、肋骨が後方に突出して左右非対称な隆起が形成される。正しい組み合わせである。
✗ 2.
腰椎椎間板ヘルニア ― ラセーグ徴候
✗ 正しい。腰椎椎間板ヘルニアでは坐骨神経伸張によりラセーグ徴候(SLRテスト)が陽性となる。L4/5やL5/S1椎間板ヘルニアで高頻度に陽性を示す重要な理学所見である。正しい組み合わせである。
✓ 3. 誤り
強直性脊椎炎 ― 亀背
強直性脊椎炎では亀背(著明な後弯変形)ではなく、竹様脊柱(bamboo spine)と呼ばれる脊柱の強直が特徴的である。靱帯骨化による椎体の癒合がX線で竹のように連続して描出される。亀背は脊椎圧迫骨折や骨粗鬆症に特徴的な変形であり、この組み合わせは誤りである。
✗ 4.
頚椎脱臼骨折 ― 四肢麻痺
✗ 正しい。頚椎脱臼骨折では頚髄が損傷され、四肢麻痺をきたす。損傷レベルにより完全四肢麻痺または不全麻痺を呈し、C5以上の高位損傷では呼吸筋麻痺のリスクもある。正しい組み合わせである。
ポイント
  • 強直性脊椎炎の特徴は竹様脊柱(bamboo spine)であり、亀背は脊椎圧迫骨折・骨粗鬆症に特徴的な変形である
  • 脊柱側弯症→肋骨隆起、腰椎椎間板ヘルニア→ラセーグ徴候、頚椎脱臼骨折→四肢麻痺は全て正しい組み合わせ
  • 強直性脊椎炎は若年男性に好発し、仙腸関節炎から始まり脊柱全体の強直へ進行するHLA-B27関連疾患である
  • 重要用語: 竹様脊柱と亀背の疾患鑑別 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 特徴的症候 誤りやすい症候
脊柱側弯症 肋骨隆起(アダムステスト)
腰椎椎間板ヘルニア ラセーグ徴候陽性
強直性脊椎炎 竹様脊柱(bamboo spine) 亀背(これは圧迫骨折の所見)
頚椎脱臼骨折 四肢麻痺
骨粗鬆症性圧迫骨折 亀背(後弯変形)・身長低下
解説画像
鍼灸 第11回(2003) 問題72|疾患と症候との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第11回(2003) 問題72|疾患と症候との組合せで誤っているのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手