学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ A. リウマチ性疾患 / Q1240

理由で解く 臨床医学各論

Q1240 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第10回(2002) 問題90
問題
慢性関節リウマチに認めにくい症状はどれか。
選択肢
1 遠位指節間関節炎
2 骨萎縮
3 関節強直
4 朝のこわばり
解答
正解1(遠位指節間関節炎)
解説
✓ 1. 誤り
遠位指節間関節炎
関節リウマチでは遠位指節間関節(DIP関節)の炎症は認めにくい。関節リウマチが好発する関節はPIP関節(近位指節間関節)とMCP関節(中手指節関節)であり、DIP関節はほとんど侵されない。DIP関節の腫脹・変形はヘバーデン結節(変形性関節症)に特徴的であり、関節リウマチとの重要な鑑別点となる。
✗ 2.
骨萎縮
✗ 正しい。関節リウマチでは滑膜の炎症による骨吸収亢進により、X線上で傍関節性骨粗鬆(骨萎縮)がみられる。関節裂隙の狭小化や骨びらんとともに、関節リウマチのX線所見の特徴である。
✗ 3.
関節強直
✗ 正しい。関節リウマチの進行例では関節軟骨の破壊が進み、最終的に骨性強直に至ることがある。病期分類(Steinbrocker分類)のStage IVは強直にあたり、関節機能が著しく障害される。
✗ 4.
朝のこわばり
✗ 正しい。朝のこわばりが1時間以上持続するのは関節リウマチの特徴的症状であり、1987年の米国リウマチ学会(ACR)の分類基準にも含まれている。就寝中の不動により関節周囲組織に浮腫が蓄積し、起床後にこわばりとして自覚される。
ポイント
  • 関節リウマチはPIP・MCP関節に好発し、DIP関節はほとんど侵されない。
  • DIP関節の変形はヘバーデン結節(変形性関節症)を考え、関節リウマチとの鑑別ポイントとなる。
  • ブシャール結節(PIP関節の変形性関節症)と関節リウマチのPIP関節炎の鑑別も重要である。
  • 重要用語: 関節リウマチ, DIP関節, PIP関節, MCP関節, ヘバーデン結節 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 好発関節 特徴的所見
関節リウマチ PIP関節・MCP関節 朝のこわばり、骨萎縮、関節強直
ヘバーデン結節 DIP関節 骨棘形成、結節状腫大
ブシャール結節 PIP関節 骨棘形成(RA との鑑別要)
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題90|慢性関節リウマチに認めにくい症状はどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題90|慢性関節リウマチに認めにくい症状はどれか。
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