学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ B. 甲状腺疾患 / Q0465

理由で解く 臨床医学各論

Q0465 内分泌疾患

出典:あマ指 第10回(2002) 問題89
問題
副甲状腺機能亢進症でみられないのはとれか。
選択肢
1 尿路結石
2 テタニー
3 病的骨折
4 高カルシウム血症
解答
正解2(テタニー)
解説
✗ 1.
尿路結石
✗ 正しい。副甲状腺機能亢進症ではPTH(副甲状腺ホルモン)過剰により高カルシウム血症となり、尿中カルシウム排泄が増加する。その結果、腎臓でカルシウムが結晶化して尿路結石(カルシウム結石)を形成しやすくなる。
✓ 2. 誤り
テタニー
テタニー(筋痙攣)は低カルシウム血症により神経・筋の興奮性が亢進して起こる症状である。副甲状腺機能亢進症では高カルシウム血症となるため、テタニーは出現しない。テタニーは副甲状腺機能低下症でみられる症状である。
✗ 3.
病的骨折
✗ 正しい。PTH過剰分泌により破骨細胞が活性化し骨吸収が亢進するため、骨からのカルシウム・リン動員が増加する。その結果、骨密度が低下(骨粗鬆症)し、線維性骨炎や病的骨折を起こしやすくなる。
✗ 4.
高カルシウム血症
✗ 正しい。PTH過剰分泌により骨吸収亢進(骨からのCa放出)、腎でのCa再吸収亢進、活性型ビタミンD産生促進による腸管Ca吸収亢進が起こり、高カルシウム血症となる。多尿・口渇・筋力低下・消化性潰瘍などの症状を呈する。
ポイント
  • 副甲状腺機能亢進症の三徴は骨病変(骨粗鬆症・線維性骨炎・病的骨折)、尿路結石、消化性潰瘍である
  • 高カルシウム血症の症状として多尿・口渇・筋力低下・易疲労感・食欲不振・悪心・嘔吐がある
  • テタニーは低カルシウム血症の症状であり、副甲状腺機能亢進症と低下症を対比して理解することが重要
比較表
病態 カルシウム テタニー 骨病変 尿路結石
副甲状腺機能亢進症 高値 なし 骨粗鬆症・骨折 あり
副甲状腺機能低下症 低値 あり なし なし
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題89|副甲状腺機能亢進症でみられないのはとれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題89|副甲状腺機能亢進症でみられないのはとれか。
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