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理由で解く 臨床医学各論

Q0746 整形外科疾患

出典:あマ指 第6回(1998) 問題90
問題
腰椎椎間板ヘルニアについて誤っている記述はどれか。
選択肢
1 L5-S1 間のヘルニアではラセーグテストは陽性である。
2 L2-L3 間のヘルニアでは大腿神経伸展テストは陽性である。
3 L5-S1 間のヘルニアではアキレス腱反射は正常である。
4 坐骨神経痛は臀部から足部にかけて放散する。
解答
正解3(L5-S1間のヘルニアではアキレス腱反射は正常である)
解説
✗ 1.
L5-S1 間のヘルニアではラセーグテストは陽性である。
✗ 正しい。L5-S1間椎間板ヘルニアではS1神経根が圧迫され、坐骨神経(L4〜S3)が伸張されることでラセーグテスト(SLRテスト)が陽性となる。仰臥位で下肢挙上により下肢後面に放散痛が誘発される。正しい記述である。
✗ 2.
L2-L3 間のヘルニアでは大腿神経伸展テストは陽性である。
✗ 正しい。L2-L3間椎間板ヘルニアでは上位腰椎神経根(L3神経根)が圧迫され、大腿神経伸展テスト(FNST)が陽性となる。腹臥位で股関節を伸展させると大腿前面に疼痛が誘発される。上位腰椎ヘルニアの検出に有用な理学所見であり、正しい記述である。
✓ 3. 誤り
L5-S1 間のヘルニアではアキレス腱反射は正常である。
L5-S1間椎間板ヘルニアではS1神経根が圧迫される。アキレス腱反射の反射中枢はS1-2であるため、反射は低下または消失する。「アキレス腱反射は正常である」は明らかに誤りである。アキレス腱反射の低下・消失はL5-S1ヘルニアの特徴的所見である。
✗ 4.
坐骨神経痛は臀部から足部にかけて放散する。
✗ 正しい。坐骨神経痛は坐骨神経(L4〜S3)の支配領域に沿って、殿部から大腿後面・下腿・足部にかけて放散する特徴的な疼痛パターンを示す。腰椎椎間板ヘルニアの代表的症状であり、正しい記述である。
ポイント
  • L5-S1間ヘルニアではS1神経根障害によりアキレス腱反射は低下・消失する(正常ではない)
  • ラセーグテスト(SLR)はL4以下のヘルニア、大腿神経伸展テスト(FNST)はL4以上のヘルニアで陽性となる
  • 坐骨神経痛は殿部から大腿後面・下腿・足部に放散するパターンを示す
  • 重要用語: アキレス腱反射とS1神経根の対応関係 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査法 対象ヘルニアレベル 手技 陽性所見
ラセーグテスト(SLR) L4/5、L5/S1 仰臥位で膝伸展位のまま下肢挙上 下肢後面への放散痛
大腿神経伸展テスト(FNST) L2/3、L3/4 腹臥位で股関節伸展 大腿前面への放散痛
解説画像
あマ指 第6回(1998) 問題90|腰椎椎間板ヘルニアについて誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第6回(1998) 問題90|腰椎椎間板ヘルニアについて誤っている記述はどれか。
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