学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ F. 脊椎疾患 / Q0745

理由で解く 臨床医学各論

Q0745 整形外科疾患

出典:鍼灸 第5回(1997) 問題78
問題
第4・5腰椎間椎間板ヘルニアの症状で正しいのはどれか。
選択肢
1 膝蓋腱反射消失
2 ラセーグ徴候陽性
3 アキレス腱反射消失
4 母指底屈力低下
解答
正解2(ラセーグ徴候陽性)
解説
✗ 1. 誤り
膝蓋腱反射消失
膝蓋腱反射の反射中枢はL3-4神経根であり、L4/5椎間板ヘルニア(L5神経根障害)では通常消失しない。膝蓋腱反射消失はL3-4間のヘルニアで出現する。L5神経根障害では腱反射は正常に保たれることが特徴である。
✓ 2. 正しい
ラセーグ徴候陽性
L4/5椎間板ヘルニアではL5神経根が圧迫され、ラセーグ徴候(SLRテスト)が陽性となる。仰臥位で患側の下肢を膝伸展位のまま挙上すると、坐骨神経(L4〜S3)が伸張され、神経根圧迫による下肢後面への放散痛が誘発される。L4/5ヘルニアでは高頻度に陽性となる重要な理学所見である。
✗ 3. 誤り
アキレス腱反射消失
アキレス腱反射の反射中枢はS1神経根であり、L4/5椎間板ヘルニア(L5神経根障害)では通常消失しない。アキレス腱反射消失はL5-S1間のヘルニア(S1神経根障害)で出現する所見である。
✗ 4. 誤り
母指底屈力低下
L5神経根障害では母趾の背屈力低下がみられるのであり、底屈力低下ではない。L5は長母趾伸筋を支配するため母趾の背屈力が低下する。底屈力はS1神経根支配であり、L5障害では低下しない。
ポイント
  • L4/5椎間板ヘルニアではL5神経根が障害され、ラセーグ徴候陽性が正しい所見である
  • 膝蓋腱反射(L3-4支配)・アキレス腱反射(S1支配)はともに正常で、L5障害では腱反射に変化がないことが特徴的
  • L5障害では母趾「背屈力」低下(長母趾伸筋障害)であり、「底屈力」低下ではない点に注意
  • 重要用語: L5神経根障害の特徴(ラセーグ陽性・腱反射正常・母趾背屈力低下) を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第5回(1997) 問題78|第4・5腰椎間椎間板ヘルニアの症状で正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第5回(1997) 問題78|第4・5腰椎間椎間板ヘルニアの症状で正しいのはどれか。
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