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理由で解く 臨床医学各論

Q0742 整形外科疾患

出典:鍼灸 第2回(1994) 問題75
問題
頸椎後縦靭帯骨化症が多くみられる部位はどれか。
選択肢
1 C1
2 C3
3 C5
4 C7
解答
正解3(C5)
解説
✗ 1. 誤り
C1
C1(環椎)は椎体を持たない特殊な椎骨であり、後縦靱帯が存在しない。後縦靱帯はC2(軸椎)以下に存在するため、C1は後縦靱帯骨化症の好発部位にはなり得ない。
✗ 2. 誤り
C3
C3レベルは後縦靱帯骨化の範囲に含まれることはあるが、最も好発するのはC5付近(C3〜C6、特にC4〜C5)である。C3単独での発症頻度は低い。
✓ 3. 正しい
C5
頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)はC5付近(C3〜C6、特にC4〜C5レベル)に好発する。後縦靱帯が骨化して脊柱管内に突出し脊髄を圧迫する疾患で、50〜60歳代の男性に多い。C5レベルは頸椎の可動域が最大で力学的負荷が大きいことが好発の要因とされる。手指のしびれ・巧緻運動障害から始まり、進行すると四肢の痙性麻痺や膀胱直腸障害を来す。
✗ 4. 誤り
C7
C7は頸胸椎移行部であり、後縦靱帯骨化症の最頻好発部位ではない。中位頸椎(C3〜C6)、特にC4〜C5レベルに最も多く発生する。C7以下の胸椎に骨化が及ぶ連続型も存在するが、単独での頻度は低い。
ポイント
  • 頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)はC3〜C5(特にC4〜C5)に好発し、C5レベルが可動域最大で力学的負荷が大きい
  • 50〜60歳代の男性に多く、日本人に高頻度で、厚生労働省の特定疾患(難病)に指定されている
  • 症状は手指のしびれ・巧緻運動障害から始まり、進行すると四肢痙性麻痺・膀胱直腸障害に至る
  • 重要用語: OPLL、C3〜C5好発、脊髄圧迫症状 を正確に理解しておくこと。
比較表
頸椎レベル OPLL好発度 特徴
C1 なし 椎体なし・後縦靱帯なし
C2 低い 軸椎、歯突起部
C3〜C5 最も高い 可動域最大、力学的負荷が集中
C6〜C7 やや低い 頸胸椎移行部
解説画像
鍼灸 第2回(1994) 問題75|頸椎後縦靭帯骨化症が多くみられる部位はどれか。 解説図
鍼灸 第2回(1994) 問題75|頸椎後縦靭帯骨化症が多くみられる部位はどれか。
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