学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ E. 形態異常 / Q0707

理由で解く 臨床医学各論

Q0707 整形外科疾患

出典:鍼灸 第28回(2020) 問題58
問題
大腿骨頭すべり症で陽性になるのはどれか。
選択肢
1 アイヒホッフテスト
2 ピボットシフトテスト
3 ドレーマン徴候
4 ピアノキー徴候
解答
正解3(ドレーマン徴候)
解説
✗ 1. 誤り
アイヒホッフテスト
アイヒホッフテスト(フィンケルシュタインテストとも呼ばれる)はドケルバン病(手関節橈側の狭窄性腱鞘炎)の検査法である。母指を握り込み手関節を尺屈すると橈骨茎状突起部に疼痛が誘発される。大腿骨頭すべり症とは無関係である。
✗ 2. 誤り
ピボットシフトテスト
ピボットシフトテストは前十字靱帯(ACL)損傷の検査法であり、膝関節の回旋不安定性を評価する。膝関節を外反・内旋位で屈曲すると亜脱臼が整復されるクリック現象がみられる。大腿骨頭すべり症とは無関係である。
✓ 3. 正しい
ドレーマン徴候
ドレーマン(Drehmann)徴候は大腿骨頭すべり症で陽性となる特徴的所見である。股関節を屈曲させると自動的に外旋してしまう現象であり、大腿骨頭が後方・下方にすべっているために、屈曲時に大腿骨が外旋せざるを得なくなる。大腿骨頭すべり症は思春期の肥満男児に好発し、股関節痛(膝痛として訴えることもある)・跛行が主症状である。
✗ 4. 誤り
ピアノキー徴候
ピアノキー徴候は肩鎖関節脱臼の検査法であり、鎖骨遠位端が浮き上がった状態をピアノの鍵盤を押すように押し下げると、手を離すと再び浮き上がる所見である。大腿骨頭すべり症とは無関係である。
ポイント
  • ドレーマン徴候は大腿骨頭すべり症で陽性となり、股関節屈曲時に自動的に外旋する所見である
  • 大腿骨頭すべり症は思春期の肥満男児に好発し、股関節痛・膝痛・跛行を呈する
  • 各テストと対象疾患の組合せは頻出であり、セットで正確に覚える必要がある
  • 重要用語: ドレーマン徴候、大腿骨頭すべり症 を正確に理解しておくこと。
比較表
テスト名 対象疾患 検査方法
ドレーマン徴候 大腿骨頭すべり症 股関節屈曲時に自動的に外旋する
アイヒホッフテスト ドケルバン病 母指握り込み+手関節尺屈で疼痛
ピボットシフトテスト 前十字靱帯損傷 外反・内旋位で屈曲→整復クリック
ピアノキー徴候 肩鎖関節脱臼 鎖骨遠位端を押すと浮き上がる
解説画像
鍼灸 第28回(2020) 問題58|大腿骨頭すべり症で陽性になるのはどれか。 解説図
鍼灸 第28回(2020) 問題58|大腿骨頭すべり症で陽性になるのはどれか。
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