学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0692

理由で解く 臨床医学各論

Q0692 整形外科疾患

出典:鍼灸 第23回(2015) 問題66
問題
骨肉腫の初発症状でよくみられるのはどれか。
選択肢
1 発熱
2 運動時痛
3 腫脹
4 間欠跛行
解答
正解2(運動時痛)
解説
✗ 1. 誤り
発熱
発熱は骨肉腫の初発症状としては一般的でない。骨肉腫は悪性腫瘍であるが、疾患初期の段階で発熱を呈することは少なく、進行してから腫瘍熱として認められることがある。発熱が初発症状として目立つ骨腫瘍としてはユーイング肉腫が知られており、鑑別に重要である。
✓ 2. 正しい
運動時痛
骨肉腫は10代、特に15〜19歳に好発する原発性悪性骨腫瘍である。初発症状は運動時痛であることが最も多い。外傷を機に疼痛に気付くことも多いが、外傷そのものが原因ではない。好発部位は大腿骨遠位端・脛骨近位端(膝関節周囲)で、次いで上腕骨の骨幹端である。疾患の進行とともに昼夜関係のない自発痛へと移行し、局所の熱感・腫脹・関節運動障害・跛行を呈するようになる。
✗ 3. 誤り
腫脹
腫脹は骨肉腫が進行した段階で認められる症状であり、初発症状としては運動時痛が先行する。局所に骨と癒着した硬い腫瘤を触れることもあるが、腫脹がみられる段階では疾患はすでにある程度進行しており、早期発見の指標としては運動時痛に劣る。
✗ 4. 誤り
間欠跛行
間欠跛行は腰部脊柱管狭窄症(神経性間欠性跛行)や下肢の閉塞性動脈硬化症(血管性間欠性跛行)で特徴的にみられる症状であり、骨肉腫の初発症状としては認められない。骨肉腫で跛行が出現するのは疾患の進行期であり、疼痛回避のための随意的な跛行である。
ポイント
  • 骨肉腫の初発症状は運動時痛であり、進行すると安静時にも持続する自発痛・腫脹・熱感が出現する
  • 好発部位は大腿骨遠位端・脛骨近位端(膝関節周囲)で、10代の男性に好発する
  • X線撮影でコッドマン三角や旭光様骨棘が特徴的所見であり、ALPは病勢と並行して高値となる
  • 重要用語: 骨肉腫, 運動時痛, コッドマン三角, ALP, 大腿骨遠位端 を正確に理解しておくこと。
比較表
骨肉腫の特徴 内容
好発年齢 10代(特に15〜19歳)
性差 男:女=3:2
好発部位 大腿骨遠位端・脛骨近位端(膝周囲)
初発症状 運動時痛
進行期の症状 自発痛・腫脹・熱感・跛行
X線所見 コッドマン三角、sunburst像(旭光様骨棘)
血液検査 ALP高値
解説画像
鍼灸 第23回(2015) 問題66|骨肉腫の初発症状でよくみられるのはどれか。 解説図
鍼灸 第23回(2015) 問題66|骨肉腫の初発症状でよくみられるのはどれか。
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