学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0691

理由で解く 臨床医学各論

Q0691 整形外科疾患

出典:鍼灸 第32回(2024) 問題64
問題
原発性悪性骨腫瘍で最も頻度が高いのはどれか。
選択肢
1 骨肉腫
2 軟骨肉腫
3 ユーイング肉腫
4 脊索腫
解答
正解1(骨肉腫)
解説
✓ 1. 正しい
骨肉腫
骨肉腫は原発性悪性骨腫瘍の中で最も頻度が高く、約42.5%を占める。10〜20歳代の若年者に好発し、大腿骨遠位端・脛骨近位端(膝関節周囲)の骨幹端に多く発生する。X線上でコッドマン三角やsunburst像が特徴的であり、血液検査ではALP(アルカリホスファターゼ)が上昇する。肺転移が最も多い遠隔転移先である。
✗ 2. 誤り
軟骨肉腫
軟骨肉腫は原発性悪性骨腫瘍の中で2番目に多い腫瘍で、約15.2%を占める。30〜60歳代の中高年に好発し、骨肉腫とは好発年齢層が大きく異なる。骨盤・大腿骨・上腕骨に多く発生し、化学療法や放射線療法への感受性が低いため手術が治療の中心となる。
✗ 3. 誤り
ユーイング肉腫
ユーイング(Ewing)肉腫は原発性悪性骨腫瘍の約6.4%を占め、5〜15歳の小児・若年者に好発する。長管骨の骨幹部に発生し、X線で玉ねぎの皮様(onion peel)の層状骨膜反応が特徴的所見である。骨肉腫とは好発部位(骨幹部 vs 骨幹端)が異なる。
✗ 4. 誤り
脊索腫
脊索腫は胎生期の脊索遺残組織から発生する稀な悪性腫瘍であり、仙骨や頭蓋底(斜台部)に好発する。中高年に多いが発生頻度は非常に低く、原発性悪性骨腫瘍全体に占める割合は小さい。緩徐に増大するが局所再発率が高い。
ポイント
  • 原発性悪性骨腫瘍で最も頻度が高いのは骨肉腫(約42.5%)であり、次いで軟骨肉腫・骨髄腫・Ewing肉腫と続く
  • 全骨腫瘍の中で最も多いのは転移性骨腫瘍(癌の骨転移)であり、「原発性」悪性骨腫瘍と区別することが重要である
  • 骨肉腫はALP上昇・sunburst像・肺転移が三大特徴として出題されやすい
  • 重要用語: 原発性悪性骨腫瘍の頻度順 を正確に理解しておくこと。
比較表
原発性悪性骨腫瘍 頻度 好発年齢 好発部位
骨肉腫 約42.5%(最多) 10〜20歳代 骨幹端(膝周囲)
軟骨肉腫 約15.2% 30〜60歳代 骨盤・大腿骨
骨髄腫 約14.6% 50〜70歳代 頭蓋骨・脊椎
Ewing肉腫 約6.4% 5〜15歳 骨幹部
解説画像
鍼灸 第32回(2024) 問題64|原発性悪性骨腫瘍で最も頻度が高いのはどれか。 解説図
鍼灸 第32回(2024) 問題64|原発性悪性骨腫瘍で最も頻度が高いのはどれか。
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