学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0669

理由で解く 臨床医学各論

Q0669 整形外科疾患

出典:あマ指 第15回(2007) 問題77
問題
骨粗しょう症について誤っているのはどれか。
選択肢
1 骨量は正常である。
2 クッシング症候群に合併する。
3 脊椎圧迫骨折が起こる。
4 管状骨では皮質骨が菲薄となる。
解答
正解1(骨量は正常である。)
解説
✓ 1. 誤り
骨量は正常である。
骨粗鬆症は骨量(骨密度)が減少し、骨微細構造が劣化する疾患である。 「骨量は正常」という記述は骨粗鬆症の定義に反しており、誤りである。 骨量の減少こそが骨粗鬆症の本態であり、骨折リスクが増大する。
✗ 2.
クッシング症候群に合併する。
✗ 正しい。クッシング症候群ではコルチゾールの過剰分泌により骨形成が抑制され、骨吸収が促進される。 その結果、続発性骨粗鬆症を合併する。コルチゾールは骨芽細胞の機能を抑制し、腸管でのCa吸収も低下させるため、骨代謝に二重の悪影響を与える。
✗ 3.
脊椎圧迫骨折が起こる。
✗ 正しい。骨粗鬆症では椎体が脆弱化し、脊椎圧迫骨折が好発する。 軽微な外力(くしゃみや寝返り)でも発生することがあり、いつのまにか骨折と呼ばれる。
✗ 4.
管状骨では皮質骨が菲薄となる。
✗ 正しい。骨粗鬆症では管状骨(長管骨)の皮質骨が菲薄化する。 皮質骨の吸収により骨壁が薄くなり、骨折しやすくなる。
ポイント
  • 骨粗鬆症の本態は骨量の減少であり、「骨量正常」は定義に矛盾する
  • クッシング症候群のコルチゾール過剰は続発性骨粗鬆症の重要な原因であり、骨芽細胞抑制と腸管Ca吸収低下の2つの機序を理解する
  • 脊椎圧迫骨折・大腿骨頸部骨折・橈骨遠位端骨折が骨粗鬆症の三大好発部位
  • 重要用語: 骨粗鬆症、骨量減少、クッシング症候群、脊椎圧迫骨折 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題77|骨粗しょう症について誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題77|骨粗しょう症について誤っているのはどれか。
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