学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0668

理由で解く 臨床医学各論

Q0668 整形外科疾患

出典:あマ指 第17回(2009) 問題77
問題
骨粗鬆症で適切でない記述はどれか。
選択肢
1 骨量が減少した状態である。
2 骨吸収率は骨形成率より低下している。
3 甲状腺機能亢進症で起こる。
4 脊椎圧迫骨折が起こる。
解答
正解2(骨吸収率は骨形成率より低下している。)
解説
✗ 1.
骨量が減少した状態である。
✗ 正しい。骨粗鬆症は骨密度の低下により骨量(骨塩量)が減少した状態であり、この記述は正しい。 骨の微細構造が劣化し、骨強度が低下して骨折しやすくなる。
✓ 2. 誤り
骨吸収率は骨形成率より低下している。
骨粗鬆症では骨吸収率が骨形成率を上回っている(骨吸収 > 骨形成)ため、骨量が減少する。 「骨吸収率は骨形成率より低下している」という記述は実際とは逆であり、誤った記述である。 破骨細胞による骨吸収が骨芽細胞による骨形成を上回ることが骨粗鬆症の本態である。
✗ 3.
甲状腺機能亢進症で起こる。
✗ 正しい。甲状腺機能亢進症では甲状腺ホルモン過剰により骨代謝回転が亢進する。 骨吸収が骨形成を上回るため続発性骨粗鬆症をきたすことがあり、この記述は正しい。
✗ 4.
脊椎圧迫骨折が起こる。
✗ 正しい。骨粗鬆症では骨量低下により椎体が脆弱化し、脊椎圧迫骨折が好発する。 大腿骨頸部骨折、橈骨遠位端骨折とともに三大骨折部位の一つであり、この記述は正しい。
ポイント
  • 骨粗鬆症は骨吸収が骨形成を上回り骨量が減少する疾患であり、骨折リスクが増大する。続発性の原因として甲状腺機能亢進症・クッシング症候群・副甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患がある。「骨吸収率が低下」は骨量が増えることを意味し、骨粗鬆症とは逆。
  • 重要用語: 骨粗鬆症, 骨吸収, 骨形成, 続発性骨粗鬆症 を正確に理解しておくこと。
比較表
原因 代表疾患・病態 機序
原発性 閉経後骨粗鬆症・老人性骨粗鬆症 エストロゲン低下・加齢
内分泌性 甲状腺機能亢進症・クッシング症候群・副甲状腺機能亢進症 ホルモン異常による骨吸収亢進
薬剤性 ステロイド長期投与 骨形成抑制・骨吸収促進
解説画像
あマ指 第17回(2009) 問題77|骨粗鬆症で適切でない記述はどれか。 解説図
あマ指 第17回(2009) 問題77|骨粗鬆症で適切でない記述はどれか。
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