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理由で解く 臨床医学各論

Q0656 整形外科疾患

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題66
問題
変形性股関節症の一般的な治療法として適切でないのはどれか。
選択肢
1 ギプス固定
2 人工股関節全置換術
3 生活指導
4 薬物治療
解答
正解1(ギプス固定)
解説
✓ 1. 誤り
ギプス固定
ギプス固定は変形性股関節症の一般的な治療法としては適切でない。ギプス固定は骨折の固定に用いるものであり、変形性股関節症に対しては関節拘縮・筋萎縮・廃用症候群を助長し、かえって症状を悪化させる。変形性股関節症では関節の固定ではなく、適度な運動や関節可動域訓練が推奨される。
✗ 2.
人工股関節全置換術
✗ 正しい。人工股関節全置換術(THA)は進行した変形性股関節症の有効な外科的治療法である。保存的治療で改善しない高度の関節破壊や疼痛がある場合に適応となり、疼痛の軽減と関節機能の改善が期待できる。耐用年数は15〜20年程度とされ、高齢者に良い適応がある。
✗ 3.
生活指導
✗ 正しい。生活指導は変形性股関節症の保存的治療として重要である。体重管理(減量)、杖の使用、正座や和式トイレの回避、過度な荷重の制限、適切な運動(プールでの水中歩行など)が指導される。日常生活の工夫により股関節への負担を軽減することが症状改善につながる。
✗ 4.
薬物治療
✗ 正しい。薬物治療は変形性股関節症の保存的治療に含まれる。NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)による疼痛管理が中心であり、外用薬(湿布・塗り薬)や必要に応じてヒアルロン酸の関節内注射なども行われる。根本的治療ではないが、疼痛コントロールに有用である。
ポイント
  • 変形性股関節症の治療は保存的治療(生活指導・運動療法・薬物療法)と外科的治療(THA・骨切り術)に大別される
  • ギプス固定は変形性股関節症には不適切であり、関節拘縮・筋萎縮を助長する
  • 生活指導(体重管理、杖使用、和式動作の回避)が保存的治療の基本である
  • 重要用語: 人工股関節全置換術, 保存的治療, 生活指導, ギプス固定は不適切 を正確に理解しておくこと。
比較表
治療法 分類 内容
生活指導 保存的治療 減量・杖使用・和式動作回避
運動療法 保存的治療 水中歩行・筋力強化・ROM訓練
薬物治療 保存的治療 NSAIDs・ヒアルロン酸注射
人工股関節全置換術(THA) 外科的治療 進行例に適応
骨切り術 外科的治療 若年者・初期例に適応
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題66|変形性股関節症の一般的な治療法として適切でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題66|変形性股関節症の一般的な治療法として適切でないのはどれか。
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