学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ B. 関節疾患 / Q0655

理由で解く 臨床医学各論

Q0655 整形外科疾患

出典:鍼灸 第33回(2025) 問題64
問題
変形性関節症の単純エックス線所見で誤っているのはどれか。
選択肢
1 荷重部軟骨下骨の硬化
2 関節裂伱の拡大
3 骨棘形成
4 骨囊胞形成
解答
正解2(関節裂伱の拡大)
解説
✗ 1.
荷重部軟骨下骨の硬化
✗ 正しい。荷重部軟骨下骨の硬化(骨硬化像)は変形性関節症の典型的X線所見の一つである。関節軟骨が摩耗・消失した部位で骨が直接荷重を受けるようになり、反応性に骨が硬化する。エブルネーション(象牙質化)とも呼ばれ、X線上で骨密度が増加した白い像として描出される。
✓ 2. 誤り
関節裂伱の拡大
変形性関節症では関節軟骨の摩耗・変性により関節裂隙は「狭小化」するのであり、「拡大」ではない。関節裂隙の拡大は関節水腫(大量の関節液貯留)や関節弛緩などでみられることがあるが、変形性関節症の特徴的所見ではない。変形性関節症のX線4大所見は、関節裂隙の狭小化・軟骨下骨硬化・骨棘形成・骨嚢胞形成である。
✗ 3.
骨棘形成
✗ 正しい。骨棘形成(osteophyte)は変形性関節症の典型的X線所見の一つである。関節辺縁部に棘状の骨新生が生じるもので、不安定化した関節の接触面積を増やし安定性を補おうとする生体反応の結果と考えられている。
✗ 4.
骨囊胞形成
✗ 正しい。骨嚢胞形成は変形性関節症の典型的X線所見の一つである。軟骨下骨に嚢胞状の透亮像(骨嚢胞、ゼオーデともいう)がみられ、関節液の骨内浸入や骨内の微小骨折後の変化が原因と考えられている。
ポイント
  • 変形性関節症のX線4大所見は「関節裂隙の狭小化」「軟骨下骨硬化」「骨棘形成」「骨嚢胞形成」
  • 関節裂隙は「狭小化」であり「拡大」ではない。軟骨が摩耗して薄くなるため裂隙は狭くなる
  • 骨嚢胞はゼオーデとも呼ばれ、透亮像として描出される
  • 重要用語: 変形性関節症, 関節裂隙狭小化, 軟骨下骨硬化, 骨棘形成, 骨嚢胞形成 を正確に理解しておくこと。
比較表
変形性関節症のX線4大所見 説明
1. 関節裂隙の狭小化 軟骨の摩耗・菲薄化を反映
2. 軟骨下骨硬化 荷重部の反応性骨硬化(エブルネーション)
3. 骨棘形成 関節辺縁の棘状骨新生
4. 骨嚢胞形成 軟骨下骨の嚢胞状透亮像(ゼオーデ)
解説画像
鍼灸 第33回(2025) 問題64|変形性関節症の単純エックス線所見で誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第33回(2025) 問題64|変形性関節症の単純エックス線所見で誤っているのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手