学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ B. 関節疾患 / Q0634

理由で解く 臨床医学各論

Q0634 整形外科疾患

出典:鍼灸 第16回(2008) 問題70
問題
へバーデン結節について誤っているのはどれか。
選択肢
1 女性に多い。
2 近位指節間関節に生じる。
3 変形性関節症である。
4 初期には軽度発赤・熱感を伴う。
解答
正解2(近位指節間関節に生じる。)
解説
✗ 1.
女性に多い。
✗ 正しい。ヘバーデン結節は40歳以上の女性に多く、性差は1:10程度といわれている。40歳以上の女性に多く、性差は1:10程度であり、中年以降の女性に圧倒的に多い疾患である。
✓ 2. 誤り
近位指節間関節に生じる。
ヘバーデン結節は遠位指節間関節(DIP関節)に生じる変形性関節症であり、近位指節間関節(PIP関節)ではない。PIP関節に生じる同様の変形性関節症はブシャール結節と呼ばれる。「遠位指節間関節(DIP joint)に生ずる変形性関節症をヘバーデン結節と呼び、近位指節間関節(PIP joint)に生ずる変形性関節症をブシャール結節と呼ぶ」と明確に記載されている。
✗ 3.
変形性関節症である。
✗ 正しい。ヘバーデン結節はDIP関節の変形性関節症そのものである。加齢に伴う関節軟骨の退行変性により骨棘が形成され、関節部が結節状に腫大する。関節リウマチとは異なる病態である。
✗ 4.
初期には軽度発赤・熱感を伴う。
✗ 正しい。初期の炎症期には軽度の発赤・熱感・疼痛を伴うことがある。最初は軽度の熱感と発赤を伴うことが多い。経過とともに炎症は鎮静化し、変形は残るが疼痛は軽減する。
ポイント
  • ヘバーデン結節=DIP関節、ブシャール結節=PIP関節と正確に区別すること。
  • 関節リウマチはPIP・MCP関節に好発しDIP関節を侵さないため、DIP関節の変形はヘバーデン結節を考える。
  • ブシャール結節はヘバーデン結節のある患者の約20%に合併する。
  • 重要用語: ヘバーデン結節, ブシャール結節, DIP関節, PIP関節, 変形性関節症 を正確に理解しておくこと。
比較表
名称 罹患関節 性差 特徴
ヘバーデン結節 DIP関節 女性に多い(1:10) 骨棘形成・結節状腫大
ブシャール結節 PIP関節 ヘバーデン結節の20%に合併 DIP関節変形に合併しやすい
関節リウマチ PIP・MCP関節 女性に多い 滑膜炎、DIP関節は侵さない
解説画像
鍼灸 第16回(2008) 問題70|へバーデン結節について誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第16回(2008) 問題70|へバーデン結節について誤っているのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手