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理由で解く 臨床医学各論

Q0630 整形外科疾患

出典:あマ指 第13回(2005) 問題80
問題
五十肩について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 外旋運動が制限される。
2 保存的治療が基本である。
3 上肢帯筋の萎縮が起こる。
4 完治することはまれである。
解答
正解4(完治することはまれである。)
解説
✗ 1.
外旋運動が制限される。
✗ 正しい。五十肩では関節包の拘縮により外旋運動の制限が最も著明となり、結髪動作(外転+外旋)が困難となる。結帯動作(外転+内旋)も制限される。「髪を結う」動作すなわち外転と外旋運動の組み合わせで著しい運動制限がある。
✗ 2.
保存的治療が基本である。
✗ 正しい。五十肩の治療は保存的治療が基本である。具体的には薬物療法(消炎鎮痛薬)、リハビリテーション(振り子体操・コッドマン体操)、鍼灸、マッサージなどが行われる。保存的治療法(薬物療法、リハビリテーション、鍼灸、マッサージ)。
✗ 3.
上肢帯筋の萎縮が起こる。
✗ 正しい。疼痛による肩関節の不動化が長期化すると、三角筋・棘上筋・棘下筋などの上肢帯筋に廃用性萎縮が生じる。回復期には筋力回復訓練が重要であり、特に棘上筋の萎縮は腕の挙上力低下に直結する。
✓ 4. 誤り
完治することはまれである。
五十肩の予後は一般に良好であり、「完治することはまれ」という記述は誤りである。痙縮期→拘縮期→回復期と各期数か月をかけて経過し、多くの場合1年ないし1年半で日常生活に支障がなくなる。予後はおおむね良好で1年ないし1年半で日常生活に支障がなくなることが多い。
ポイント
  • 五十肩(肩関節周囲炎)は自然治癒傾向がある疾患であり、予後は良好である。
  • 「予後不良」「完治はまれ」とする選択肢は誤りであり、国試頻出の引っかけポイントである。
  • 保存的治療が基本であり、外旋制限が最も著明な可動域制限である。
  • 重要用語: 五十肩, 自然治癒傾向, 予後良好, 保存的治療, 外旋制限 を正確に理解しておくこと。
比較表
五十肩の特徴 正しい記述 誤りの例
予後 良好(1〜1.5年で回復) 完治はまれ・予後不良
治療 保存的治療が基本 手術が第一選択
可動域制限 外旋・外転制限が著明 可動域制限なし
経過 自然治癒傾向あり 進行性に悪化
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題80|五十肩について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題80|五十肩について誤っている記述はどれか。
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