学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ B. 関節疾患 / Q0616

理由で解く 臨床医学各論

Q0616 整形外科疾患

出典:鍼灸 第1回(1993) 問題80
問題
正しい組合せはどれか。
選択肢
1 筋緊張性頭痛 ― 顔面神経ブロック
2 三叉神経第2枝神経痛 ― 下顎神経ブロック
3 三叉神経第1枝帯状疱疹 ― 星状神経節ブロック
4 五十肩 ― 肋間神経ブロック
解答
正解3(三叉神経第1 枝帯状疱疹 ― 星状神経節ブロック)
解説
✗ 1. 誤り
筋緊張性頭痛 ― 顔面神経ブロック
筋緊張性頭痛は後頭部〜頸部の筋緊張が原因で生じる頭痛であり、顔面神経(主に運動神経)のブロックは適応外である。 後頭神経ブロックや筋弛緩薬の投与が有効とされ、顔面神経は表情筋の運動を支配する神経であるため疼痛管理には無関係である。
✗ 2. 誤り
三叉神経第2枝神経痛 ― 下顎神経ブロック
三叉神経第2枝は上顎神経であり、下顎神経は第3枝に相当するため、枝と神経ブロックの対応が誤っている。 第2枝神経痛には上顎神経ブロック(眼窩下神経ブロック)が正しい適応であり、下顎神経ブロックでは第2枝の支配領域の疼痛を制御できない。
✓ 3. 正しい
三叉神経第1枝帯状疱疹 ― 星状神経節ブロック
三叉神経第1枝(眼神経)領域の帯状疱疹には星状神経節ブロックが有効である。 星状神経節は下頸部〜上胸部の交感神経節であり、これを遮断することで頭頸部の血流改善と疼痛緩和効果が得られる。帯状疱疹後神経痛の予防にも重要な治療手段である。
✗ 4. 誤り
五十肩 ― 肋間神経ブロック
五十肩(肩関節周囲炎)には肩甲上神経ブロックが有効であり、肋間神経ブロックは不適切な組合せである。 肩甲上神経は棘上筋・棘下筋を支配し肩関節の知覚にも関与するため、五十肩の疼痛管理に用いられる。肋間神経ブロックは肋間神経痛に対する治療法である。
ポイント
  • 星状神経節ブロックは頭頸部・上肢の交感神経支配領域の疼痛緩和や血流改善に用いられ、帯状疱疹後神経痛の予防にも有効である
  • 三叉神経は第1枝(眼神経)・第2枝(上顎神経)・第3枝(下顎神経)の3枝からなり、各枝に対応した神経ブロックを選択する
  • 五十肩の神経ブロックには肩甲上神経ブロックが適応であり、肋間神経ブロックと混同しないこと
  • 重要用語: 星状神経節ブロック・三叉神経・肩甲上神経ブロック・帯状疱疹後神経痛 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 適切な神経ブロック 不適切な組合せ(本問)
筋緊張性頭痛 後頭神経ブロック 顔面神経ブロック
三叉神経第2枝神経痛 上顎神経(眼窩下神経)ブロック 下顎神経ブロック
三叉神経第1枝帯状疱疹 星状神経節ブロック
五十肩 肩甲上神経ブロック 肋間神経ブロック
解説画像
鍼灸 第1回(1993) 問題80|正しい組合せはどれか。 解説図
鍼灸 第1回(1993) 問題80|正しい組合せはどれか。
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