学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ E. その他の代謝異常症 / Q0593

理由で解く 臨床医学各論

Q0593 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第6回(1998) 問題76
問題
ビタミンとその欠乏症との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 ビタミンA ― くる病
2 ビタミンB1 ― 脚気
3 ビタミンD ― 壊血病
4 ビタミンE ― 夜盲症
解答
正解2(ビタミンB1-脚気)
解説
✗ 1. 誤り
ビタミンA ― くる病
ビタミンAの欠乏症はくる病ではなく、夜盲症(暗順応障害)である。ビタミンAは網膜のロドプシン合成に必須であり、欠乏すると暗所での視力が低下する。くる病はビタミンD欠乏による小児の骨石灰化障害である。ビタミンAとビタミンDは同じ脂溶性ビタミンだが欠乏症は全く異なる。
✓ 2. 正しい
ビタミンB1 ― 脚気
ビタミンB1(チアミン)の欠乏により脚気が発症する。脚気は末梢神経障害(多発神経炎:四肢のしびれ、筋力低下、膝蓋腱反射減弱・消失)と心不全(脚気心:高拍出性心不全、下腿浮腫、息切れ)を呈する。さらに重症化するとウェルニッケ脳症(意識障害・眼球運動障害・運動失調の三徴)に至る。
✗ 3. 誤り
ビタミンD ― 壊血病
ビタミンDの欠乏症は壊血病ではなく、くる病(小児)・骨軟化症(成人)である。ビタミンDは腸管からのカルシウム・リン吸収を促進し、骨の石灰化に必要である。壊血病はビタミンC欠乏症であり、コラーゲン合成障害による歯肉出血・皮下出血が特徴的である。
✗ 4. 誤り
ビタミンE ― 夜盲症
ビタミンEの欠乏症は夜盲症ではなく、溶血性貧血や神経障害である。ビタミンEは抗酸化作用をもつ脂溶性ビタミンで、細胞膜のリン脂質を酸化から保護する。夜盲症はビタミンA欠乏症である。
ポイント
  • ビタミンと欠乏症の組合せ問題は頻出であり、「どのビタミンがどの欠乏症か」を正確に1対1で対応させて記憶する
  • 特に脂溶性ビタミン同士(A→夜盲症、D→くる病・骨軟化症、E→溶血性貧血、K→出血傾向)の混同に注意
  • ビタミンB1欠乏による脚気とウェルニッケ脳症は症状の違いも含めて理解する
  • 重要用語: ビタミンB1、脚気、ウェルニッケ脳症、夜盲症、くる病、壊血病、溶血性貧血 を正確に理解しておくこと。
比較表
ビタミン 正しい欠乏症 よくある誤りの組合せ
ビタミンA 夜盲症、眼球乾燥 くる病(正しくはビタミンD)
ビタミンB1 脚気、ウェルニッケ脳症 ---
ビタミンC 壊血病 ---
ビタミンD くる病(小児)、骨軟化症(成人) 壊血病(正しくはビタミンC)
ビタミンE 溶血性貧血 夜盲症(正しくはビタミンA)
解説画像
あマ指 第6回(1998) 問題76|ビタミンとその欠乏症との組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第6回(1998) 問題76|ビタミンとその欠乏症との組合せで正しいのはどれか。
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