学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ A. 赤血球疾患 / Q0977

理由で解く 臨床医学各論

Q0977 血液・造血器疾患

出典:あマ指 第6回(1998) 問題77
問題
鉄欠乏性貧血の症状で適切でないのはどれか。
選択肢
1 顔面蒼白
2 易疲労感
3 徐脈
4 息切れ
解答
正解3(徐脈)
解説
✗ 1.
顔面蒼白
✗ 正しい。ヘモグロビン減少により血液の赤色が薄くなり、皮膚・粘膜が蒼白となる。特に眼瞼結膜の蒼白は貧血の診察で重要な所見である。顔色不良として患者自身や家族が気づくことも多い。
✗ 2.
易疲労感
✗ 正しい。組織への酸素供給低下により全身倦怠感・易疲労感が出現する。日常生活動作での疲れやすさ、階段昇降時の疲労感増強などとして自覚される。貧血が高度になるほど易疲労感は顕著となる。
✓ 3. 誤り
徐脈
鉄欠乏性貧血では酸素運搬能が低下するため、心臓は心拍出量を増やして全身への酸素供給を代償しようとする。その結果、頻脈(動悸)が出現する。徐脈ではなく頻脈が正しい症状である。安静時でも心拍数が増加し、軽労作で著明な頻脈となる。
✗ 4.
息切れ
✗ 正しい。酸素運搬能低下を呼吸数増加で代償しようとして息切れが出現する。特に労作時に顕著で、階段昇降や歩行時に呼吸困難を訴える。重症例では安静時にも息切れを感じることがある。
ポイント
  • 鉄欠乏性貧血の循環器症状は徐脈ではなく頻脈(動悸)であり、酸素供給低下に対する代償機転として起こる。
  • 顔面蒼白・易疲労感・息切れ・動悸はいずれもヘモグロビン減少による組織の酸素不足に起因する一般的貧血症状である。
  • 鉄欠乏性貧血に特有の症状として、スプーン状爪(匙状爪)・舌炎・嚥下障害(プランマー・ビンソン症候群)がある。
  • 重要用語: 鉄欠乏性貧血, 頻脈, スプーン状爪 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状分類 具体的症状 発症機序
一般的貧血症状 顔面蒼白、易疲労感、息切れ、頻脈(動悸)、めまい 組織への酸素供給低下と代償機転
鉄欠乏に特有の症状 スプーン状爪、舌炎、嚥下障害、異食症 鉄含有酵素の活性低下による上皮障害
解説画像
あマ指 第6回(1998) 問題77|鉄欠乏性貧血の症状で適切でないのはどれか。 解説図
あマ指 第6回(1998) 問題77|鉄欠乏性貧血の症状で適切でないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手