学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ A. 赤血球疾患 / Q0976

理由で解く 臨床医学各論

Q0976 血液・造血器疾患

出典:鍼灸 第3回(1995) 問題73
問題
血小板が減少する貧血はどれか。
選択肢
1 鉄欠乏性貧血
2 悪性貧血
3 再生不良性貧血
4 溶血性貧血
解答
正解3(再生不良性貧血)
解説
✗ 1. 誤り
鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血は鉄不足による赤血球産生障害であり、血小板は正常か反応性にやや増加することがある。鉄が欠乏するとヘモグロビン合成が障害され小球性低色素性貧血を呈するが、巨核球系は正常に機能しており血小板数は保たれる。
✗ 2. 誤り
悪性貧血
悪性貧血はビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血であり、主に赤血球系の成熟障害を来す。重症例では無効造血により白血球や血小板にも軽度の影響が及ぶことがあるが、再生不良性貧血のような顕著な汎血球減少は呈さない。好中球の核過分葉が特徴的である。
✓ 3. 正しい
再生不良性貧血
再生不良性貧血は骨髄の多能性造血幹細胞の障害により汎血球減少(赤血球・白血球・血小板すべてが減少)を来す疾患である。骨髄が低形成となり脂肪髄化するため、赤血球だけでなく白血球・血小板も著明に減少する。貧血症状に加え、血小板減少による出血傾向、白血球減少による易感染性を呈する。血清鉄・フェリチンは上昇する。
✗ 4. 誤り
溶血性貧血
溶血性貧血は赤血球の破壊亢進(寿命短縮)が原因であり、骨髄での造血は代償性に亢進するため血小板産生は通常影響を受けない。網赤血球が増加し、間接ビリルビン上昇・LDH上昇・ハプトグロビン低下を示す。
ポイント
  • 汎血球減少(赤血球+白血球+血小板すべて減少)を来す代表的疾患は再生不良性貧血である。
  • 再生不良性貧血では骨髄の造血幹細胞が障害され脂肪髄化するため、全ての血球系統が減少する。
  • 鉄欠乏性貧血・悪性貧血・溶血性貧血では血小板は基本的に正常であり、血小板減少は再生不良性貧血の特徴である。
  • 重要用語: 再生不良性貧血, 汎血球減少, 脂肪髄 を正確に理解しておくこと。
比較表
貧血の種類 赤血球 白血球 血小板 骨髄所見
鉄欠乏性貧血 減少(小球性) 正常 正常~増加 赤芽球正常~増加
悪性貧血 減少(大球性) 正常~減少 正常~減少 巨赤芽球
再生不良性貧血 減少 減少 減少 低形成、脂肪髄
溶血性貧血 減少 正常 正常 赤芽球過形成
解説画像
鍼灸 第3回(1995) 問題73|血小板が減少する貧血はどれか。 解説図
鍼灸 第3回(1995) 問題73|血小板が減少する貧血はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手