学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ D. 尿酸代謝異常 / Q0588

理由で解く 臨床医学各論

Q0588 代謝・栄養疾患

出典:鍼灸 第27回(2019) 問題64
問題
続発性高尿酸血症の原因とならないのはどれか。
選択肢
1 白血病
2 腎不全
3 狭心症
4 多発性骨髄腫
解答
正解3(狭心症)
解説
✗ 1.
白血病
✗ 正しい。白血病は続発性高尿酸血症の原因となる。白血病では腫瘍細胞の急速な増殖・崩壊により核酸(DNA・RNA)の分解が亢進し、プリン代謝産物である尿酸が大量に産生される(産生過剰型)。特に化学療法開始後の腫瘍崩壊症候群では急激な高尿酸血症をきたすことがある。
✗ 2.
腎不全
✗ 正しい。腎不全は続発性高尿酸血症の原因となる。腎機能が低下すると腎臓からの尿酸排泄が障害されるため、排泄低下型の高尿酸血症をきたす。尿酸の約2/3は腎臓から排泄されるため、腎不全では尿酸が体内に蓄積しやすい。
✓ 3. 誤り
狭心症
狭心症は続発性高尿酸血症の原因とはならない。狭心症は冠動脈の狭窄・攣縮による心筋虚血であり、尿酸の産生亢進や排泄低下を引き起こす病態ではない。なお、高尿酸血症は動脈硬化の危険因子の一つとされており、高尿酸血症が狭心症のリスクを高める可能性はあるが、逆方向(狭心症→高尿酸血症)の因果関係はない。
✗ 4.
多発性骨髄腫
✗ 正しい。多発性骨髄腫は続発性高尿酸血症の原因となる。多発性骨髄腫では異常形質細胞の増殖・崩壊により核酸分解が亢進し、尿酸産生が増加する(産生過剰型)。骨髄腫細胞は免疫グロブリンを大量産生するため、細胞回転が活発で核酸代謝も亢進する。
ポイント
  • 続発性高尿酸血症は「産生過剰型」と「排泄低下型」に大別される
  • 産生過剰型の代表は白血病・多発性骨髄腫などの造血器腫瘍(細胞崩壊による核酸分解亢進)
  • 排泄低下型の代表は腎不全と利尿薬の使用
  • 狭心症は冠動脈疾患であり、尿酸代謝とは直接関連しない
  • 重要用語: 続発性高尿酸血症、産生過剰型、排泄低下型、腫瘍崩壊症候群 を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 機序 代表的原因
産生過剰型 核酸分解亢進→尿酸産生増加 白血病、多発性骨髄腫、真性多血症、腫瘍崩壊症候群
排泄低下型 腎からの尿酸排泄障害 腎不全、利尿薬(サイアザイド系、ループ系)、脱水
混合型 産生過剰+排泄低下 アルコール多飲(乳酸による排泄抑制+プリン体摂取増加)
解説画像
鍼灸 第27回(2019) 問題64|続発性高尿酸血症の原因とならないのはどれか。 解説図
鍼灸 第27回(2019) 問題64|続発性高尿酸血症の原因とならないのはどれか。
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