学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ D. 尿酸代謝異常 / Q0587

理由で解く 臨床医学各論

Q0587 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第25回(2017) 問題69
問題
高尿酸血症について正しいのはどれか。
選択肢
1 成人女性に多い。
2 合併症に尿管結石がある。
3 関節炎は手関節に好発する。
4 カルシウムの代謝と関係する。
解答
正解2(合併症に尿管結石がある)
解説
✗ 1. 誤り
成人女性に多い。
高尿酸血症は成人男性に圧倒的に多く、男女比は約9:1である。女性ではエストロゲンが腎尿細管での尿酸再吸収を抑制し排泄を促進するため、閉経前は血清尿酸値が低く保たれる。閉経後はエストロゲン減少により高尿酸血症の頻度がやや増加する。
✓ 2. 正しい
合併症に尿管結石がある。
高尿酸血症では血中尿酸値の上昇に伴い尿中の尿酸濃度も上昇し、尿酸結晶が尿路に沈着して尿管結石(尿酸結石)を合併しやすい。尿酸結石はX線透過性であるため単純X線では描出困難である。その他の合併症として動脈硬化、腎障害(痛風腎)も重要である。
✗ 3. 誤り
関節炎は手関節に好発する。
痛風関節炎は第1中足趾節関節(母趾MTP関節)に好発し、全体の約70%がこの部位に初発する。手関節ではない。体温が低い末梢部で尿酸塩結晶が析出しやすいため、足趾に好発する。
✗ 4. 誤り
カルシウムの代謝と関係する。
高尿酸血症はプリン体の代謝異常であり、尿酸はプリン体(核酸の構成成分であるアデニン・グアニン)の最終代謝産物である。カルシウム代謝とは直接関係しない。カルシウム代謝異常が関与する結石はシュウ酸カルシウム結石やリン酸カルシウム結石である。
ポイント
  • 高尿酸血症の合併症として「尿管結石」「動脈硬化」「腎障害(痛風腎)」は頻出であり確実に覚える
  • 尿酸結石とカルシウム結石は異なる代謝経路の疾患であり混同しないこと
  • 高尿酸血症は「成人男性に多い」「第1中足趾節関節に好発」「プリン体代謝異常」が三大基本知識
  • 重要用語: 高尿酸血症、尿管結石、プリン体代謝、エストロゲン、第1中足趾節関節 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第25回(2017) 問題69|高尿酸血症について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第25回(2017) 問題69|高尿酸血症について正しいのはどれか。
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