学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ D. 尿酸代謝異常 / Q0586

理由で解く 臨床医学各論

Q0586 代謝・栄養疾患

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題69
問題
高尿酸血症について正しいのはどれか。
選択肢
1 ヒスタミンと関連がある。
2 尿管結石の原因となる。
3 痛風発作の初発部位は手の指節間関節である。
4 自己免疫疾患である。
解答
正解2(尿管結石の原因となる)
解説
✗ 1. 誤り
ヒスタミンと関連がある。
高尿酸血症はプリン体の代謝異常であり、尿酸はプリン体の最終代謝産物である。ヒスタミンはアレルギー反応における化学伝達物質(マスト細胞から放出)であり、高尿酸血症とは関連がない。プリン体とヒスタミンは全く異なる代謝経路に属する物質である。
✓ 2. 正しい
尿管結石の原因となる。
高尿酸血症では血中尿酸値の上昇に伴い尿中への尿酸排泄も増加し、尿酸結晶が尿路に沈着して尿管結石(尿酸結石)の原因となる。尿酸結石はX線透過性(X線陰性結石)であるため単純X線では描出されにくく、超音波検査やCTで診断される。高尿酸血症の重要な合併症として、尿管結石・動脈硬化・腎障害(痛風腎)を覚えておく必要がある。
✗ 3. 誤り
痛風発作の初発部位は手の指節間関節である。
痛風発作の初発部位は第1中足趾節関節(母趾MTP関節)が最も多く、全体の約70%を占める。手の指節間関節ではない。末梢の体温が低い部位で尿酸塩結晶が析出しやすいため、足趾の関節が好発部位となる。
✗ 4. 誤り
自己免疫疾患である。
高尿酸血症・痛風は代謝性疾患(プリン体代謝異常)であり、自己免疫疾患ではない。痛風関節炎は尿酸塩結晶に対する好中球の貪食反応による急性炎症であり、自己抗体は関与しない。
ポイント
  • 高尿酸血症の三大合併症は「尿管結石(尿酸結石)」「動脈硬化」「腎障害(痛風腎)」である
  • 尿酸結石はX線透過性(X線陰性結石)のため単純X線では写らない点が出題されやすい
  • 痛風発作の初発部位は第1中足趾節関節が最多であり、手指の関節と混同しないこと
  • 重要用語: 高尿酸血症、尿管結石、X線透過性、第1中足趾節関節、痛風腎 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題69|高尿酸血症について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題69|高尿酸血症について正しいのはどれか。
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