学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ D. 腸疾患 / Q0157

理由で解く 臨床医学各論

Q0157 消化管疾患

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題70
問題
過敏性腸症候群でよくみられるのはどれか。
選択肢
1 発熱
2 嘔吐
3 下痢
4 血便
解答
正解3(下痢)
解説
✗ 1. 誤り
発熱
過敏性腸症候群(IBS)は機能性疾患であり、炎症を伴わないため発熱はみられない。発熱を伴う消化器症状がある場合は、感染性腸炎や炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)など器質的疾患を考慮すべきである。
✗ 2. 誤り
嘔吐
嘔吐はIBSの主症状ではない。IBSの主症状は腹痛・下痢・便秘であり、嘔吐は含まれない。「便秘型、下痢型、交代性下痢・便秘型がある」とされており、嘔吐は主要症状として挙げられていない。嘔吐は急性胃炎や腸閉塞などでみられる症状である。
✓ 3. 正しい
下痢
下痢はIBSでよくみられる症状である。「便秘型、下痢型、交代性下痢・便秘型がある」とされており、下痢型IBSでは頻回の水様便がみられる。ストレスや緊張が引き金となって腸管蠕動が亢進し、下痢が出現する。腹痛を伴い、排便後に軽快するのが特徴的である。
✗ 4. 誤り
血便
血便はIBSではみられない。IBSは器質的病変を伴わない機能性疾患であるため、粘膜の破壊による出血は生じない。
ポイント
  • IBSの主症状は下痢・便秘・腹痛であり、発熱・血便・嘔吐はみられない。
  • 発熱・血便がある場合は器質的疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸癌など)を疑い精査が必要である。
  • IBSには便秘型・下痢型・交代性下痢便秘型があり、心理社会的要因(ストレス)が重要な増悪因子である。
  • 重要用語: 過敏性腸症候群, 下痢, 便秘, 腹痛, 機能性疾患 を正確に理解しておくこと。
比較表
IBSの病型 主な症状 特徴
下痢型 頻回の水様便 ストレスで増悪
便秘型 排便困難、硬便 左下腹部痛を伴う
交代型 下痢と便秘の反復 最も多い型
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題70|過敏性腸症候群でよくみられるのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題70|過敏性腸症候群でよくみられるのはどれか。
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