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理由で解く 臨床医学各論

Q0156 消化管疾患

出典:あマ指 第22回(2014) 問題76
問題
過敏性腸症候群について正しいのはどれか。
選択肢
1 悪性腫瘍の合併頻度が高い。
2 排便により腹痛が軽減する。
3 血便がみられる。
4 内視鏡検査で異常がみられる。
解答
正解2(排便により腹痛が軽減する。)
解説
✗ 1. 誤り
悪性腫瘍の合併頻度が高い。
過敏性腸症候群(IBS)は機能性疾患であり、悪性腫瘍の合併頻度が高いわけではない。IBSは器質的異常を伴わない腸管の運動機能異常であり、癌化するリスクはない。悪性腫瘍が疑われる場合は大腸内視鏡検査などで器質的疾患を除外する必要がある。
✓ 2. 正しい
排便により腹痛が軽減する。
過敏性腸症候群では排便により腹痛が軽減するのが特徴的である。この特徴は診断基準(Rome基準)にも含まれており、IBSを他の疾患と鑑別する重要なポイントである。
✗ 3. 誤り
血便がみられる。
血便はIBSではみられない。血便がみられる場合は潰瘍性大腸炎、大腸癌、大腸ポリープなど器質的疾患を疑い精査する。
✗ 4. 誤り
内視鏡検査で異常がみられる。
IBSでは内視鏡検査で器質的異常はみられない。IBSは機能性疾患であるため、内視鏡検査は他の器質的疾患を除外する目的で行われる。
ポイント
  • IBSの診断上の特徴:排便による腹痛の軽減、内視鏡異常なし、血便なし。これらはRome診断基準にも含まれる重要ポイントである。
  • IBS診断のためには器質的疾患(大腸癌、炎症性腸疾患など)の除外が必要であり、大腸内視鏡検査で異常所見がないことを確認する。
  • 生命予後は良好であるが、症状を繰り返すことが多く、心理社会的要因(ストレス)が増悪に関与する。
  • 重要用語: 過敏性腸症候群, 排便で軽減, 機能性疾患, 内視鏡異常なし, 血便なし を正確に理解しておくこと。
比較表
特徴 過敏性腸症候群(IBS) 炎症性腸疾患(IBD)
器質的異常 なし あり(潰瘍、びらん)
血便 なし あり
CRP 正常 上昇
内視鏡所見 異常なし 潰瘍、びらん等
排便で軽快 あり(特徴的) 不定
生命予後 良好 増悪・寛解を繰り返す
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題76|過敏性腸症候群について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題76|過敏性腸症候群について正しいのはどれか。
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