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理由で解く 臨床医学各論

Q1297 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第22回(2014) 問題75
問題
「28歳の女性。微熱と頬の発疹を主訴に来院した。鼻梁から左右の頬部にかけて紅斑がみられる。体重減少、関節痛も認められ、皮膚は紫外線に過敏になっている。」最も考えられる疾患はどれか。
選択肢
1 アトピー性皮膚炎
2 全身性エリテマトーデス
3 接触性皮膚炎
4 関節リウマチ
解答
正解2(全身性エリテマトーデス)
解説
✗ 1. 誤り
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎はIgE関連の掻痒を伴う慢性湿疹が主体であり、蝶形紅斑は呈さない。好発部位は肘窩・膝窩・顔面などであるが、鼻梁を中心とした蝶形の分布パターンはとらない。
✓ 2. 正しい
全身性エリテマトーデス
28歳女性の蝶形紅斑(鼻梁から両頬に蝶が翼を広げた形の紅斑)、体重減少、関節痛、紫外線過敏はいずれもSLEの典型的症状である。SLEは20~40代の若年女性に好発する自己免疫疾患で、男女比は1:9~10と女性に圧倒的に多い。紫外線曝露が病態を増悪させる日光過敏症は重要な診断基準の一つである。
✗ 3. 誤り
接触性皮膚炎
接触性皮膚炎はアレルゲンや刺激物質との接触部位に限局した皮疹であり、原因物質の除去で改善する。全身症状(微熱、体重減少、関節痛)を伴わない点でもSLEとは異なる。
✗ 4. 誤り
関節リウマチ
関節リウマチは多発対称性の滑膜炎による関節症状が主体であり、蝶形紅斑や紫外線過敏はみられない。関節リウマチでは朝のこわばりやPIP・MCP関節の腫脹が特徴的である。
ポイント
  • SLEは若年女性(20~40代)に好発し、男女比1:9~10で女性に圧倒的に多い
  • 蝶形紅斑、紫外線過敏、関節痛、微熱の組合せはSLEの最も典型的な臨床像である
  • SLEの関節炎は非破壊性であり、関節リウマチのような関節変形を来さない点が鑑別に重要
  • 重要用語: SLE、蝶形紅斑、紫外線過敏、若年女性好発 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 皮膚所見の特徴 全身症状
SLE 蝶形紅斑(鼻梁~両頬) 微熱、関節痛、体重減少
アトピー性皮膚炎 掻痒性湿疹(肘窩・膝窩) 通常なし
接触性皮膚炎 接触部位に限局 通常なし
関節リウマチ 皮膚所見は主徴でない 関節痛・こわばり
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題75|「28歳の女性。微熱と頬の発疹を主訴に来院した。鼻梁から左右の頬部にかけて紅斑がみられる。体重減少、関節痛も認められ、皮膚は紫外線に過敏になっている。」最も考えられる疾患はどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題75|「28歳の女性。微熱と頬の発疹を主訴に来院した。鼻梁から左右の頬部にかけて紅斑がみられる。体重減少、関節痛も認められ、皮膚は紫外線に過敏になっている。」最も考えられる疾患はどれか。
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