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理由で解く 臨床医学各論

Q1296 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第22回(2014) 問題74
問題
「28歳の女性。微熱と頬の発疹を主訴に来院した。鼻梁から左右の頬部にかけて紅斑がみられる。体重減少、関節痛も認められ、皮膚は紫外線に過敏になっている。」本疾患の診断に最も有用な検査項目はどれか。
選択肢
1 HCV 抗体
2 ASO
3 リウマトイド因子
4 抗核抗体
解答
正解4(抗核抗体)
解説
✗ 1. 誤り
HCV 抗体
HCV抗体はC型肝炎ウイルス感染の有無を調べる血清学的検査である。C型肝炎では肝機能障害や肝硬変が問題となるが、蝶形紅斑や紫外線過敏を呈する疾患の診断には不適切である。
✗ 2. 誤り
ASO
ASO(抗ストレプトリジンO)はA群β溶血性連鎖球菌感染後の抗体価を測定する検査であり、リウマチ熱や溶連菌感染後糸球体腎炎の診断に用いる。SLEの診断には用いない。
✗ 3. 誤り
リウマトイド因子
リウマトイド因子(RF)はIgGのFc部分に対する自己抗体であり、関節リウマチの診断に有用な検査である。SLEでも陽性となることがあるが、SLEに最も特異的な検査ではなく、本症例の蝶形紅斑からはまず抗核抗体の測定が優先される。
✓ 4. 正しい
抗核抗体
28歳女性の蝶形紅斑、体重減少、関節痛、紫外線過敏はSLEの典型的臨床像である。SLEの診断には抗核抗体(ANA)がスクリーニングとして最も重要であり、SLE患者の95%以上で陽性となる。さらに抗dsDNA抗体や抗Sm抗体はSLEに対する特異性が高い。
ポイント
  • SLEの診断ではまず抗核抗体(ANA)をスクリーニングとして測定し、陽性であれば抗dsDNA抗体や抗Sm抗体で確認する
  • 蝶形紅斑・紫外線過敏・関節痛・微熱の組合せはSLEを強く示唆する臨床像である
  • 検査の選択では「どの疾患を疑うか」を明確にし、疾患に対応した検査を選ぶ思考が重要
  • 重要用語: 抗核抗体、抗dsDNA抗体、蝶形紅斑、紫外線過敏 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査項目 対応疾患 検査の意義
抗核抗体(ANA) SLE スクリーニング(感度高)
HCV抗体 C型肝炎 ウイルス感染の有無
ASO リウマチ熱 溶連菌感染後の抗体価
リウマトイド因子 関節リウマチ 抗IgG抗体
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題74|「28歳の女性。微熱と頬の発疹を主訴に来院した。鼻梁から左右の頬部にかけて紅斑がみられる。体重減少、関節痛も認められ、皮膚は紫外線に過敏になっている。」本疾患の診断に最も有用な検査項目はどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題74|「28歳の女性。微熱と頬の発疹を主訴に来院した。鼻梁から左右の頬部にかけて紅斑がみられる。体重減少、関節痛も認められ、皮膚は紫外線に過敏になっている。」本疾患の診断に最も有用な検査項目はどれか。
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