学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ D. 腸疾患 / Q0158

理由で解く 臨床医学各論

Q0158 消化管疾患

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題71
問題
脱水を起こしやすいのはどれか。
選択肢
1 腸閉塞
2 大腸ポリープ
3 胃下垂
4 食道憩室
解答
正解1(腸閉塞)
解説
✓ 1. 正しい
腸閉塞
腸閉塞(イレウス)は脱水を起こしやすい疾患である。嘔吐による体液喪失に加え、腸管内腔(第三間隙)への大量の水分貯留により循環血漿量が減少し、高度の脱水をきたす。治療として十分な輸液が必要である。
✗ 2. 誤り
大腸ポリープ
大腸ポリープは大腸粘膜の良性腫瘍であり、通常は無症状か少量の出血がみられる程度で、脱水の原因とはなりにくい。
✗ 3. 誤り
胃下垂
胃下垂は胃の位置異常であり、疾患とは必ずしもいえない。「消化器症状や予後とは関係がない」とされており、脱水の原因とはならない。
✗ 4. 誤り
食道憩室
食道憩室は食道壁の一部が袋状に突出したものであり、通常は無症状で脱水の原因とはならない。
ポイント
  • 腸閉塞では嘔吐による体液喪失と腸管内への水分貯留(第三間隙喪失)により高度の脱水をきたす。絶飲食にしても消化液が腸管内に貯留し続ける。
  • 治療では絶飲食、イレウス管挿入による腸管減圧、十分な輸液が基本である。水・電解質バランスの管理が重要となる。
  • 脱水を起こしやすい消化管疾患として、腸閉塞のほか急性腸炎(激しい下痢・嘔吐)、潰瘍性大腸炎(重症例)がある。
  • 重要用語: 腸閉塞, 脱水, 第三間隙, 輸液, イレウス管 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題71|脱水を起こしやすいのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題71|脱水を起こしやすいのはどれか。
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