学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ D. 尿酸代謝異常 / Q0585

理由で解く 臨床医学各論

Q0585 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第23回(2015) 問題65
問題
高尿酸血症について正しいのはどれか。
選択肢
1 自己免疫疾患である。
2 成人女性に多い。
3 プリン体と関係する。
4 関節炎の好発部位は手関節である。
解答
正解3(プリン体と関係する)
解説
✗ 1. 誤り
自己免疫疾患である。
高尿酸血症は代謝性疾患(プリン体代謝異常)であり、自己免疫疾患ではない。自己免疫疾患とは免疫系が自己組織を攻撃する疾患群であり、関節リウマチやSLEなどが該当する。痛風関節炎は尿酸塩結晶に対する自然免疫反応(好中球の貪食反応)であり、自己抗体の関与はない。
✗ 2. 誤り
成人女性に多い。
高尿酸血症は成人男性に圧倒的に多く、男女比は約9:1である。女性ではエストロゲンが腎臓での尿酸排泄を促進するため、閉経前の女性では血清尿酸値が低く保たれる。閉経後はエストロゲンが減少し、女性でも高尿酸血症の頻度が増加する。
✓ 3. 正しい
プリン体と関係する。
高尿酸血症はプリン体の代謝異常により血中尿酸値が上昇する疾患である。尿酸はプリン体の最終代謝産物であり、血清尿酸値7.0mg/dL以上を高尿酸血症と定義する。プリン体を多く含む食品(レバー、魚卵、干物など)やアルコール(特にビール)の過剰摂取が誘因となる。
✗ 4. 誤り
関節炎の好発部位は手関節である。
痛風関節炎の好発部位は第1中足趾節関節(母趾MTP関節)であり、全体の約70%がこの部位に初発する。手関節ではない。末梢で体温が低い部位ほど尿酸塩結晶が析出しやすいため、足趾の関節に好発する。
ポイント
  • 高尿酸血症はプリン体代謝異常による代謝性疾患であり、血清尿酸値7.0mg/dL以上で定義される
  • 成人男性に圧倒的に多く(男女比約9:1)、女性はエストロゲンの尿酸排泄促進作用により閉経前は少ない
  • 痛風関節炎の好発部位は第1中足趾節関節(母趾MTP関節)であり、手関節や膝関節と混同しないこと
  • 重要用語: 高尿酸血症、プリン体代謝、血清尿酸値7.0mg/dL、第1中足趾節関節、エストロゲン を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 機序 原因疾患・薬剤
原発性(産生過剰型) プリン体代謝酵素異常 特発性、HGPRT欠損症
原発性(排泄低下型) 腎での尿酸排泄低下 特発性(最多)
続発性(産生過剰型) 核酸分解亢進 白血病、多発性骨髄腫
続発性(排泄低下型) 腎障害・薬剤性 腎不全、利尿薬
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題65|高尿酸血症について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題65|高尿酸血症について正しいのはどれか。
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