学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ A. 糖代謝異常 / Q0565

理由で解く 臨床医学各論

Q0565 代謝・栄養疾患

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題60
問題
糖尿病による細小血管障害はどれか。
選択肢
1 脳梗塞
2 心筋梗塞
3 慢性腎臓病
4 下肢閉塞性動脈疾患
解答
正解3(慢性腎臓病)
解説
✗ 1. 誤り
脳梗塞
脳梗塞は大血管障害(マクロアンギオパチー)に分類される。糖尿病による動脈硬化が脳動脈の狭窄・閉塞を引き起こし、脳梗塞のリスクを高める。大血管障害は動脈硬化を基盤とし、糖尿病に特有の合併症ではなく、高血圧・脂質異常症など他のリスク因子と共通する。
✗ 2. 誤り
心筋梗塞
心筋梗塞も大血管障害に分類される。糖尿病は冠動脈の動脈硬化を促進し、心筋梗塞のリスクを2〜4倍に高める。糖尿病患者では神経障害の合併により胸痛を感じにくく、無痛性心筋梗塞の頻度が高いことにも注意が必要である。
✓ 3. 正しい
慢性腎臓病
慢性腎臓病(糖尿病性腎症)は糖尿病による細小血管障害(ミクロアンギオパチー)に分類される。糖尿病の三大合併症(腎症・網膜症・神経障害)はいずれも細小血管障害に基づく。糸球体毛細血管が高血糖により障害されて蛋白尿が出現し、進行すると末期腎不全に至る。
✗ 4. 誤り
下肢閉塞性動脈疾患
下肢閉塞性動脈疾患は大血管障害に分類される。下肢の中〜大動脈の動脈硬化により末梢血流が低下し、間欠性跛行や安静時疼痛、さらに進行すると下肢壊疽を生じる。
ポイント
  • 細小血管障害(三大合併症)は糖尿病に特有の合併症であり、大血管障害は動脈硬化が基盤となる非特異的合併症である。この区別は頻出。
  • 覚え方: 細小血管障害は「し(神経)・め(目)・じ(腎臓)」、大血管障害は「え(壊疽)・の(脳梗塞)・き(虚血性心疾患)」。
  • 重要用語: 細小血管障害(ミクロアンギオパチー)、大血管障害(マクロアンギオパチー)、三大合併症 を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 合併症 覚え方
細小血管障害 糖尿病性腎症 し(腎症)
細小血管障害 糖尿病性網膜症 め(目)
細小血管障害 糖尿病性神経障害 じ(神経)
大血管障害 脳梗塞 の(脳梗塞)
大血管障害 虚血性心疾患(心筋梗塞) き(虚血性心疾患)
大血管障害 閉塞性動脈硬化症(壊疽) え(壊疽)
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題60|糖尿病による細小血管障害はどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題60|糖尿病による細小血管障害はどれか。
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