学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ A. 糖代謝異常 / Q0564

理由で解く 臨床医学各論

Q0564 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第34回(2026) 問題80
問題
「52歳の男性。最近、口渇と多飲多尿を自覚するようになった。甘い物が好きでつい食べ過ぎてしまう。」食生活の指導として最も適切なのはどれか。
選択肢
1 塩分を制限する。
2 朝食を抜く。
3 間食を減らす。
4 タンパク質を制限する。
解答
正解3(間食を減らす)
解説
✗ 1. 誤り
塩分を制限する。
塩分制限は高血圧症や腎疾患の食事療法として重要であるが、本症例では「甘い物が好きでつい食べ過ぎてしまう」糖尿病疑いの患者であり、最優先すべき食事指導は塩分制限ではない。糖尿病に高血圧を合併した場合には塩分制限も必要となるが、本問ではより直接的な対応が求められている。
✗ 2. 誤り
朝食を抜く。
朝食を抜くことは糖尿病の食事療法として不適切である。食事を抜くと次の食事で血糖値が急激に上昇しやすくなり、血糖変動が増大して血糖コントロールが悪化する。1日3食を規則正しく適量摂取することが糖尿病食事療法の基本原則である。
✓ 3. 正しい
間食を減らす。
間食を減らすことが最も適切な食生活の指導である。本症例では「甘い物が好きでつい食べ過ぎてしまう」と明示されており、間食(特に甘い物)の過剰摂取がエネルギー過多と食後高血糖の主因と考えられる。間食を減らすことで総エネルギー摂取量の適正化と血糖変動の抑制が期待できる。
✗ 4. 誤り
タンパク質を制限する。
タンパク質制限は糖尿病性腎症が進行した段階(第3期以降)で行う食事療法であり、糖尿病の初期段階では不要である。むしろ適切なタンパク質摂取は筋肉量の維持やインスリン感受性の改善に重要である。
ポイント
  • 糖尿病の食事指導は患者個別の食生活の問題点に応じた対応が基本であり、本症例では甘い物の過食が最大の問題である。
  • 食事療法の基本原則は「適正エネルギー量の摂取」「3食を規則正しく」「栄養バランスの維持」である。食事を抜くことは血糖変動を悪化させるため禁忌。
  • 重要用語: 間食制限、総エネルギー摂取量、規則正しい食事、食事療法の3原則 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第34回(2026) 問題80|「52歳の男性。最近、口渇と多飲多尿を自覚するようになった。甘い物が好きでつい食べ過ぎてしまう。」食生活の指導として最も適切なのはどれか。 解説図
あマ指 第34回(2026) 問題80|「52歳の男性。最近、口渇と多飲多尿を自覚するようになった。甘い物が好きでつい食べ過ぎてしまう。」食生活の指導として最も適切なのはどれか。
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