学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ A. 糖代謝異常 / Q0563

理由で解く 臨床医学各論

Q0563 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第34回(2026) 問題79
問題
「52歳の男性。最近、口渇と多飲多尿を自覚するようになった。甘い物が好きでつい食べ過ぎてしまう。」最初に行うべき検査はどれか。
選択肢
1 尿アルブミン検査
2 甲状腺機能検査
3 空腹時血糖検査
4 経口ブドウ糖負荷試験
解答
正解3(空腹時血糖検査)
解説
✗ 1. 誤り
尿アルブミン検査
尿アルブミン検査は糖尿病性腎症の早期発見に用いる検査であり、糖尿病の診断が確定した後の合併症スクリーニングとして行うものである。糖尿病の診断自体を行う検査ではなく、最初に行うべき検査としては不適切である。
✗ 2. 誤り
甲状腺機能検査
甲状腺機能検査はバセドウ病など甲状腺機能亢進症の診断に用いる。甲状腺機能亢進症でも多飲・多尿がみられることがあるが、52歳男性で口渇・多飲多尿・甘い物の過食という病歴は2型糖尿病を最も強く疑わせるため、甲状腺機能検査は優先度が低い。
✓ 3. 正しい
空腹時血糖検査
空腹時血糖検査が最初に行うべき検査として最も適切である。口渇・多飲多尿は糖尿病の典型的三大症状であり、甘い物の過食も加わって2型糖尿病を強く疑う。空腹時血糖は簡便・低侵襲・低コストで実施でき、126mg/dL以上で糖尿病型と判定される。スクリーニングとして最初に行うべき基本的な検査である。
✗ 4. 誤り
経口ブドウ糖負荷試験
経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)は糖尿病の確定診断や境界型との鑑別に有用であるが、75gのブドウ糖を経口摂取して2時間にわたり血糖値を複数回測定する負担の大きい検査であり、最初に行うスクリーニング検査としては適切でない。
ポイント
  • 口渇・多飲・多尿は糖尿病を示唆する典型的な三大症状であり、これらが揃えばまず糖尿病を疑う。
  • 糖尿病のスクリーニングには空腹時血糖検査(≧126mg/dLで糖尿病型)が最も簡便であり、合わせてHbA1c(≧6.5%で糖尿病型)も測定する。
  • 重要用語: 空腹時血糖、126mg/dL、75gOGTT、HbA1c、糖尿病型 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査 糖尿病型の基準 特徴
空腹時血糖 ≧126mg/dL 簡便・スクリーニングに最適
75gOGTT 2時間値 ≧200mg/dL 確定診断・境界型の判定に有用
随時血糖 ≧200mg/dL 食事時間に関係なく測定可能
HbA1c ≧6.5% 過去1〜2か月の血糖を反映
解説画像
あマ指 第34回(2026) 問題79|「52歳の男性。最近、口渇と多飲多尿を自覚するようになった。甘い物が好きでつい食べ過ぎてしまう。」最初に行うべき検査はどれか。 解説図
あマ指 第34回(2026) 問題79|「52歳の男性。最近、口渇と多飲多尿を自覚するようになった。甘い物が好きでつい食べ過ぎてしまう。」最初に行うべき検査はどれか。
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