学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ A. 糖代謝異常 / Q0562

理由で解く 臨床医学各論

Q0562 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第33回(2025) 問題58
問題
低血糖症状はどれか。
選択肢
1 多飲
2 徐脈
3 発汗
4 頻尿
解答
正解3(発汗)
解説
✗ 1. 誤り
多飲
多飲は高血糖(糖尿病)の症状であり、低血糖症状ではない。高血糖では血漿浸透圧の上昇による浸透圧利尿で脱水が生じ、その代償として口渇・多飲が出現する。低血糖と高血糖の症状を混同しないよう注意する。
✗ 2. 誤り
徐脈
低血糖では徐脈ではなく頻脈がみられる。低血糖に反応して交感神経が活性化されることでカテコラミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)が分泌され、心拍数は増加(頻脈)する。
✓ 3. 正しい
発汗
発汗は低血糖の代表的な交感神経症状である。血糖値が約70mg/dL以下に低下すると、カテコラミン分泌亢進により発汗・動悸・振戦・不安・空腹感などの交感神経症状が出現する。さらに血糖値が50mg/dL以下に低下すると中枢神経症状(意識障害・痙攣・昏睡)が出現する。
✗ 4. 誤り
頻尿
頻尿は高血糖による浸透圧利尿の結果であり、低血糖の症状ではない。高血糖では腎臓でのブドウ糖再吸収能を超えた糖排泄が起こり、浸透圧利尿により多尿・頻尿が生じる。
ポイント
  • 低血糖症状は血糖レベルに応じて段階的に出現する。まず交感神経症状(発汗、動悸、振戦)が先行し、次いで中枢神経症状(意識障害、痙攣、昏睡)が出現する。
  • 低血糖の応急処置はブドウ糖の経口投与(意識がある場合)、または50%ブドウ糖液の静注(意識障害がある場合)である。
  • 重要用語: 低血糖、交感神経症状、中枢神経症状、発汗、動悸、振戦、ブドウ糖投与 を正確に理解しておくこと。
比較表
血糖レベル 症状分類 主な症状
約70mg/dL以下 交感神経症状 発汗、動悸、振戦、不安、空腹感
約50mg/dL以下 中枢神経症状 意識障害、異常行動、痙攣
約30mg/dL以下 重症低血糖 昏睡、深昏睡
解説画像
あマ指 第33回(2025) 問題58|低血糖症状はどれか。 解説図
あマ指 第33回(2025) 問題58|低血糖症状はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手