学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ A. 糖代謝異常 / Q0561

理由で解く 臨床医学各論

Q0561 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第32回(2024) 問題51
問題
2型糖尿病で正しいのはどれか。
選択肢
1 自己免疫が関与する。
2 中年以降の肥満者に多い。
3 心筋炎は三大合併症の一つである。
4 インスリン治療が第一選択である。
解答
正解2(中年以降の肥満者に多い)
解説
✗ 1. 誤り
自己免疫が関与する。
自己免疫が関与するのは1型糖尿病である。1型では抗GAD抗体や抗IA-2抗体などの自己抗体が産生され、膵ランゲルハンス島のβ細胞が自己免疫的に破壊されてインスリン分泌が枯渇する。2型は自己免疫ではなく、遺伝的素因に環境因子が加わって発症する。
✓ 2. 正しい
中年以降の肥満者に多い。
2型糖尿病は中年以降(40歳以降)の肥満者に多い。日本の糖尿病患者の約95%を占める。遺伝的なインスリン分泌低下の素因に加え、過食・運動不足・肥満などの生活習慣がインスリン抵抗性を高めることで発症する。
✗ 3. 誤り
心筋炎は三大合併症の一つである。
糖尿病の三大合併症は網膜症・腎症・神経障害(いずれも細小血管障害)であり、心筋炎は含まれない。大血管障害として心筋梗塞(心筋「炎」ではない)のリスクが上昇する点に注意する。心筋炎はウイルス感染などによる心筋の炎症性疾患である。
✗ 4. 誤り
インスリン治療が第一選択である。
2型糖尿病の治療は食事療法・運動療法が第一選択であり、それで不十分な場合に経口血糖降下薬、さらに必要時にインスリン療法を導入する。インスリン治療が第一選択となるのは1型糖尿病である。
ポイント
  • 1型と2型の鑑別は国試頻出。1型は若年・非肥満・自己免疫・インスリン必須、2型は中年以降・肥満・生活習慣・食事運動療法が基本。
  • 三大合併症と大血管障害を混同しないこと。「心筋炎」と「心筋梗塞」の違いにも注意。
  • 重要用語: 2型糖尿病、インスリン抵抗性、中年以降肥満、三大合併症、食事運動療法 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 1型糖尿病 2型糖尿病
発症年齢 若年(小児〜思春期) 中年以降(40歳〜)
体型 非肥満が多い 肥満が多い
病態 自己免疫によるβ細胞破壊 インスリン分泌低下+抵抗性
頻度 日本の糖尿病の約5% 日本の糖尿病の約95%
治療の第一選択 インスリン注射(必須) 食事療法・運動療法
解説画像
あマ指 第32回(2024) 問題51|2型糖尿病で正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第32回(2024) 問題51|2型糖尿病で正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手