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理由で解く 臨床医学各論

Q0364 呼吸器疾患

出典:あマ指 第32回(2024) 問題52
問題
肺腺癌の特徴で正しいのはどれか。
選択肢
1 喫煙と関連が大きい。
2 女性よりも男性に多い。
3 肺癌の中で最も頻度が高い。
4 肺門部に発生することが多い。
解答
正解2,3 (複数の正答がある問題)
解説
✗ 1. 誤り
喫煙と関連が大きい。
肺腺癌は喫煙との関連が比較的小さい組織型である。 喫煙との関連が大きいのは扁平上皮癌と小細胞癌であり、腺癌は非喫煙者や女性にも発生する。 腺癌の発生には受動喫煙や大気汚染などの環境因子も関与すると考えられている。
✓ 2. 正しい
女性よりも男性に多い。
肺癌全体として男性の方が罹患率は高く、腺癌においても男性の方が多い。 ただし、腺癌は女性における肺癌の中では最も多い組織型であり、女性の肺癌では腺癌が大半を占める。 他の組織型と比較すると女性の割合が相対的に高い点が特徴である。
✓ 3. 正解
肺癌の中で最も頻度が高い。
✗ 正しい。肺腺癌は肺癌の組織型の中で最も頻度が高く、約43.8%を占める。 近年さらに増加傾向がみられ、扁平上皮癌(約31.2%)を上回って最多の組織型となっている。 健診でのCT検査の普及により、無症状の末梢型腺癌の発見が増加している。
✗ 4. 誤り
肺門部に発生することが多い。
肺腺癌は肺末梢(肺野部)に発生することが多い末梢型肺癌である。 肺門部に発生することが多いのは扁平上皮癌や小細胞癌(中心型肺癌)である。 末梢型であるため咳嗽や血痰などの気道症状が出現しにくく、無症状のまま発見されることも多い。
ポイント
  • 肺腺癌は肺癌の中で最も頻度が高い組織型(約44%)であり、肺野部(末梢型)に好発する。
  • 喫煙との関連は扁平上皮癌や小細胞癌ほど強くなく、非喫煙者や女性にも発生しうる。
  • 肺癌の組織型ごとの好発部位・喫煙との関連・頻度の違いを正確に整理しておくことが国試対策の要点である。
  • 重要用語: 肺腺癌, 最多の組織型, 肺野部好発, 扁平上皮癌, 中心型肺癌 を正確に理解しておくこと。
比較表
組織型 頻度 好発部位 喫煙との関連 性差の特徴
腺癌 最多(約44%) 肺野部(末梢型) 比較的小さい 女性に相対的に多い
扁平上皮癌 約31% 肺門部(中心型) 大きい 男性に多い
小細胞癌 約16% 肺門部(中心型) 大きい 男性に多い
大細胞癌 約9% 肺野部 比較的小さい 男性に多い
解説画像
あマ指 第32回(2024) 問題52|肺腺癌の特徴で正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第32回(2024) 問題52|肺腺癌の特徴で正しいのはどれか。
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