学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ A. 糖代謝異常 / Q0528

理由で解く 臨床医学各論

Q0528 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第1回(1993) 問題95
問題
糖尿病について誤っているのはどれか。
選択肢
1 インスリン過剰によって起こる。
2 膵疾患などによる二次性のものもある。
3 合併症の一つに白内障がある。
4 食事療法とともに運動療法も重要である。
解答
正解1(インスリン過剰によって起こる。)
解説
✓ 1. 誤り
インスリン過剰によって起こる。
糖尿病はインスリンの分泌不足またはインスリン抵抗性の増大によって起こる疾患であり、インスリン過剰ではない。 インスリンが過剰であれば血糖は低下し、低血糖症をきたす。 1型糖尿病はインスリン分泌の絶対的不足、2型糖尿病はインスリン抵抗性の増大とインスリン分泌低下による。
✗ 2.
膵疾患などによる二次性のものもある。
✗ 正しい。慢性膵炎・膵癌・クッシング症候群・褐色細胞腫・先端巨大症など、他の疾患に起因する二次性(続発性)糖尿病が存在する。 クッシング症候群ではコルチゾール過剰、褐色細胞腫ではカテコールアミン過剰が耐糖能異常をきたす。この記述は正しい。
✗ 3.
合併症の一つに白内障がある。
✗ 正しい。糖尿病では高血糖により水晶体内にソルビトールが蓄積し、浸透圧変化により白内障(糖尿病性白内障)を合併する。 三大合併症(網膜症・腎症・神経障害)とともに重要な合併症である。この記述は正しい。
✗ 4.
食事療法とともに運動療法も重要である。
✗ 正しい。糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法である。 運動はインスリン感受性を改善し、血糖コントロールに有効である。この記述は正しい。
ポイント
  • 糖尿病はインスリンの不足またはインスリン抵抗性の増大により生じ、「インスリン過剰」は誤りである
  • クッシング症候群・褐色細胞腫・先端巨大症などの内分泌疾患が二次性糖尿病の原因となる点は副腎疾患の関連知識として重要
  • 三大合併症(糖尿病性網膜症・腎症・神経障害)に加え、白内障も合併症として出題されるため覚えること
  • 治療の基本は食事療法+運動療法であり、薬物療法はそれらで不十分な場合に追加される
  • 重要用語: 糖尿病, インスリン分泌不足, インスリン抵抗性, 二次性糖尿病, 三大合併症 を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 原因 内分泌疾患との関連
1型糖尿病 膵β細胞の自己免疫性破壊→インスリン絶対的不足 -
2型糖尿病 インスリン抵抗性増大+分泌低下 -
二次性糖尿病 クッシング症候群(コルチゾール過剰) 副腎皮質疾患
二次性糖尿病 褐色細胞腫(カテコールアミン過剰) 副腎髄質疾患
二次性糖尿病 先端巨大症(GH過剰) 下垂体疾患
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題95|糖尿病について誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題95|糖尿病について誤っているのはどれか。
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