学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ A. 糖代謝異常 / Q0526

理由で解く 臨床医学各論

Q0526 代謝・栄養疾患

出典:鍼灸 第17回(2009) 問題68
問題
糖尿病患者に合併しやすいのはどれか。
選択肢
1 結膜出血
2 甲状腺腫大
3 下肢の知覚鈍麻
4 アキレス腱反射亢進
解答
正解3(下肢の知覚鈍麻)
解説
✗ 1. 誤り
結膜出血
結膜出血は外傷や出血性素因(血液凝固障害など)で生じる所見である。 糖尿病の眼合併症は網膜症であり、結膜出血は糖尿病に特異的な合併症ではない。
✗ 2. 誤り
甲状腺腫大
甲状腺腫大はバセドウ病や橋本病など甲状腺疾患の所見である。 糖尿病と甲状腺腫大は直接的な関連はない。
✓ 3. 正しい
下肢の知覚鈍麻
糖尿病性神経障害は糖尿病の三大合併症の一つであり、末梢神経(特に長い神経線維)から障害される。 下肢の知覚鈍麻(手袋靴下型の感覚障害)が特徴的で、足先のしびれ・疼痛から始まることが多い。 高血糖によるソルビトール蓄積や微小血管障害が末梢神経を障害する機序である。
✗ 4. 誤り
アキレス腱反射亢進
糖尿病性神経障害では末梢神経が障害されるため、アキレス腱反射は低下・消失する。 アキレス腱反射亢進は上位運動ニューロン障害(錐体路障害)の所見であり、糖尿病とは異なる。
ポイント
  • 糖尿病の三大合併症は網膜症・腎症・神経障害(「し・め・じ」と覚える)である。糖尿病性神経障害では下肢遠位の知覚鈍麻とアキレス腱反射低下がみられ、反射亢進ではない点に注意。
  • 重要用語: 糖尿病性神経障害, 手袋靴下型感覚障害, アキレス腱反射低下 を正確に理解しておくこと。
比較表
合併症 障害部位 特徴的所見 覚え方
神経障害 末梢神経 手袋靴下型感覚障害・腱反射低下
網膜症 網膜血管 出血・硬性白斑・新生血管
腎症 糸球体 蛋白尿→ネフローゼ→腎不全
解説画像
鍼灸 第17回(2009) 問題68|糖尿病患者に合併しやすいのはどれか。 解説図
鍼灸 第17回(2009) 問題68|糖尿病患者に合併しやすいのはどれか。
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