学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ C. 胃・十二指腸疾患 / Q0129

理由で解く 臨床医学各論

Q0129 消化管疾患

出典:鍼灸 第17回(2009) 問題69
問題
胃潰瘍について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 女性より男性に多い。
2 好発部位は胃の大弯である。
3 エックス線像でニッシェがみられる。
4 ヘリコバクター・ピロリの感染と関係がある。
解答
正解2(好発部位は胃の大弯である。)
解説
✗ 1.
女性より男性に多い。
✗ 正しい。胃潰瘍は女性より男性に多く、この記述は正しい。「若年者から高齢者まで、どの年齢にもみられる頻度の高い疾患」とされており、男性に好発することが知られている。
✓ 2. 誤り
好発部位は胃の大弯である。
胃潰瘍の好発部位は大弯ではなく胃角部から胃体部の小弯側である。大弯側は胃癌で胃切除後のバイパス術(大弯側と小腸をつなぐ)の対象となる部位であるが、潰瘍の好発部位ではない。小弯側は血流が相対的に乏しく、攻撃因子に対する防御が弱いため潰瘍が形成されやすい。
✗ 3.
エックス線像でニッシェがみられる。
✗ 正しい。胃潰瘍のX線造影検査ではニッシェ像がみられるとする記述は正しい。ニッシェ(niche)は潰瘍底のバリウム貯留として描出される。
✗ 4.
ヘリコバクター・ピロリの感染と関係がある。
✗ 正しい。ヘリコバクター・ピロリ感染と胃潰瘍の関連は確立されており、この記述は正しい。ピロリ菌は胃・十二指腸潰瘍患者の70〜90%に感染しているとされている。除菌療法により早期治癒と再発防止が期待できる。
ポイント
  • 胃潰瘍の好発部位は胃角部〜胃体部の小弯側であり、大弯ではない
  • X線所見のニッシェ像と粘膜皺壁集中像は胃潰瘍の特徴的所見
  • ピロリ菌の除菌療法:PPI + クラリスロマイシン + アモキシリンの3剤併用
  • 重要用語: 胃潰瘍, 小弯側, ニッシェ像, ヘリコバクター・ピロリ, 除菌療法 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第17回(2009) 問題69|胃潰瘍について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第17回(2009) 問題69|胃潰瘍について誤っている記述はどれか。
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