学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ C. 副腎疾患 / Q0517

理由で解く 臨床医学各論

Q0517 内分泌疾患

出典:鍼灸 第23回(2015) 問題78
問題
「45歳の男性。、高血圧、頻拍発作の精査で受診。血中ナトリウム、カリウム値は正常範囲内であったが、腹部CTにて右副腎部に腫瘍病変を認めた。」本疾患の診断に最も有用な測定項目はどれか。
選択肢
1 尿中アルブミン
2 尿中アミラーゼ
3 血中カテコールアミン
4 血中CK
解答
正解3(血中カテコールアミン)
解説
✗ 1. 誤り
尿中アルブミン
尿中アルブミンは糖尿病性腎症などの早期腎障害を検出するマーカーである。 微量アルブミン尿は糸球体障害の初期指標として用いられるが、褐色細胞腫の診断には無関係である。 褐色細胞腫の診断には全く用いない。
✗ 2. 誤り
尿中アミラーゼ
尿中アミラーゼは急性膵炎などの膵疾患のマーカーである。 血中アミラーゼより遅れて上昇し持続するため膵炎の経過観察に有用だが、褐色細胞腫とは無関係である。 褐色細胞腫の診断には関連しない。
✓ 3. 正しい
血中カテコールアミン
高血圧・頻拍発作・副腎腫瘍から褐色細胞腫が疑われる。褐色細胞腫はカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)産生腫瘍であるため、血中カテコールアミンの測定が診断に最も有用である。 血中・尿中カテコールアミンに加え、その代謝産物であるVMA(バニリルマンデル酸)やメタネフリン・ノルメタネフリンの測定も診断に用いられる。 特に24時間蓄尿によるメタネフリン分画測定はスクリーニングとして感度が高く、広く行われている。
✗ 4. 誤り
血中CK
血中CK(クレアチンキナーゼ)は横紋筋融解症や心筋梗塞など筋疾患のマーカーである。 CKはMM型(骨格筋)・MB型(心筋)・BB型(脳)のアイソザイムがあるが、いずれも褐色細胞腫の診断には用いない。 褐色細胞腫の診断には用いない。
ポイント
  • 褐色細胞腫の診断には血中・尿中カテコールアミンおよびその代謝産物(VMA・メタネフリン)の測定が最も有用である
  • 画像診断にはCT・MRIに加え、MIBGシンチグラフィが機能的診断として用いられる。MIBGはノルアドレナリンと構造が類似し、クロム親和性細胞に集積する
  • 褐色細胞腫の約10%は副腎外発生(傍神経節腫)、約10%は両側性、約10%は悪性とされ「10%の腫瘍」と呼ばれる
  • 重要用語: 褐色細胞腫, 血中カテコールアミン, VMA, メタネフリン, MIBGシンチグラフィ を正確に理解しておくこと
解説画像
鍼灸 第23回(2015) 問題78|「45歳の男性。、高血圧、頻拍発作の精査で受診。血中ナトリウム、カリウム値は正常範囲内であったが、腹部CTにて右副腎部に腫瘍病変を認めた。」本疾患の診断に最も有用な測定項目はどれか。 解説図
鍼灸 第23回(2015) 問題78|「45歳の男性。、高血圧、頻拍発作の精査で受診。血中ナトリウム、カリウム値は正常範囲内であったが、腹部CTにて右副腎部に腫瘍病変を認めた。」本疾患の診断に最も有用な測定項目はどれか。
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