学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ C. 副腎疾患 / Q0506

理由で解く 臨床医学各論

Q0506 内分泌疾患

出典:鍼灸 第17回(2009) 問題74
問題
副腎の疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 原発性アルドステロン症 ― 高カリウム血症
2 クッシング症候群 ― 高血糖
3 褐色細胞腫 ― 低血圧
4 アジソン病 ― 多毛
解答
正解2(クッシング症候群 - 高血糖)
解説
✗ 1. 誤り
原発性アルドステロン症 ― 高カリウム血症
原発性アルドステロン症ではアルドステロン過剰によりK排泄が亢進するため、低カリウム血症をきたす。 高カリウム血症ではなく低カリウム血症が正しい所見であり、高K血症はアジソン病の所見である。
✓ 2. 正しい
クッシング症候群 ― 高血糖
クッシング症候群ではコルチゾールの過剰分泌により肝臓での糖新生が亢進し、末梢組織でのインスリン抵抗性が増大する。 その結果、高血糖をきたし、約80%の患者で耐糖能異常がみられる。 ステロイド糖尿病と呼ばれる二次性糖尿病を発症することもある。
✗ 3. 誤り
褐色細胞腫 ― 低血圧
褐色細胞腫ではカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)の過剰分泌により著明な高血圧をきたす。 発作性高血圧が特徴的であり、低血圧は誤りである。
✗ 4. 誤り
アジソン病 ― 多毛
アジソン病では副腎皮質ホルモン(コルチゾール・アルドステロン・副腎アンドロゲン)が低下する。 副腎アンドロゲン低下により腋毛・恥毛の脱落がみられ、多毛ではない。多毛はクッシング症候群の症状である。
ポイント
  • 副腎疾患と症状の組合せは頻出テーマであり、各疾患の過剰・低下するホルモンと症状を対応させて整理する
  • クッシング症候群の高血糖はコルチゾールの糖新生亢進作用とインスリン抵抗性増大による
  • クッシング症候群の主要症状は中心性肥満・満月様顔貌・野牛肩・皮膚線条・多毛・高血圧・高血糖と多岐にわたる
  • 重要用語: クッシング症候群、高血糖、コルチゾール、糖新生亢進 を正確に理解しておくこと。
比較表
副腎疾患 過剰/低下ホルモン 正しい症状
原発性アルドステロン症 アルドステロン過剰 高血圧・低K血症
クッシング症候群 コルチゾール過剰 高血糖・中心性肥満・満月様顔貌
褐色細胞腫 カテコールアミン過剰 発作性高血圧・動悸・発汗
アジソン病 副腎皮質ホルモン低下 色素沈着・低血圧・低血糖
解説画像
鍼灸 第17回(2009) 問題74|副腎の疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第17回(2009) 問題74|副腎の疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。
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