学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ C. 副腎疾患 / Q0505

理由で解く 臨床医学各論

Q0505 内分泌疾患

出典:鍼灸 第15回(2007) 問題63
問題
原発性アルドステロン症の腎臓で再吸収が亢進しているのはどれか。
選択肢
1 ナトリウムイオン
2 カリウムイオン
3 水素イオン
4 カルシウムイオン
解答
正解1(ナトリウムイオン)
解説
✓ 1. 正しい
ナトリウムイオン
原発性アルドステロン症では副腎皮質球状帯からアルドステロンが過剰分泌される。 アルドステロンは腎遠位尿細管および集合管においてNa⁺/K⁺交換を促進し、ナトリウムイオンの再吸収を著明に亢進させる。 その結果、体内にNaと水が貯留し、高血圧・循環血液量増大をきたす。
✗ 2. 誤り
カリウムイオン
カリウムイオンはアルドステロンの作用により遠位尿細管で排泄(分泌)が亢進する。 再吸収ではなく排泄が増加するため、低カリウム血症を生じ、四肢麻痺や筋力低下の原因となる。
✗ 3. 誤り
水素イオン
水素イオンもアルドステロンの作用により腎臓での排泄が亢進する。 H⁺排泄増加の結果、代謝性アルカローシスをきたす。再吸収は亢進しない。
✗ 4. 誤り
カルシウムイオン
カルシウムイオンの再吸収はアルドステロンの主要な作用ではない。 カルシウム代謝に関与するのはPTH(副甲状腺ホルモン)やビタミンDである。
ポイント
  • アルドステロンの腎作用は「Na再吸収促進・K排泄促進・H⁺排泄促進」の3点セットで覚える
  • 副腎皮質球状帯からアルドステロン、束状帯からコルチゾール、網状帯からアンドロゲンが分泌される(球束網=アルコルアン)
  • 原発性アルドステロン症の三大所見は高血圧・低K血症・代謝性アルカローシスである
  • 重要用語: アルドステロン、Na再吸収、低カリウム血症、代謝性アルカローシス を正確に理解しておくこと。
比較表
イオン アルドステロンの作用 結果
Na⁺ 再吸収亢進 高Na血症・高血圧
K⁺ 排泄亢進 低K血症・四肢麻痺
H⁺ 排泄亢進 代謝性アルカローシス
解説画像
鍼灸 第15回(2007) 問題63|原発性アルドステロン症の腎臓で再吸収が亢進しているのはどれか。 解説図
鍼灸 第15回(2007) 問題63|原発性アルドステロン症の腎臓で再吸収が亢進しているのはどれか。
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