学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ C. 副腎疾患 / Q0504

理由で解く 臨床医学各論

Q0504 内分泌疾患

出典:鍼灸 第15回(2007) 問題62
問題
疾患と病態との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 下垂体性尿崩症 ― 高張尿
2 甲状腺機能亢進症 ― 高コレステロール血症
3 副甲状腺機能低下症 ― 高カルシウム血症
4 アジソン病 ― 高カリウム血症
解答
正解4(アジソン病 - 高カリウム血症)
解説
✗ 1. 誤り
下垂体性尿崩症 ― 高張尿
下垂体性尿崩症ではADH分泌低下により腎臓での水再吸収が障害され、低張尿(希釈尿)が排泄される。 高張尿ではなく低張尿が正しい。大量の希釈尿(1日3L以上)が排泄され、多飲・口渇を伴う。
✗ 2. 誤り
甲状腺機能亢進症 ― 高コレステロール血症
甲状腺機能亢進症では代謝亢進によりコレステロールの分解・消費が促進され、低コレステロール血症となる。 高コレステロール血症をきたすのは甲状腺機能低下症であり、亢進症と低下症を混同しないことが重要である。
✗ 3. 誤り
副甲状腺機能低下症 ― 高カルシウム血症
副甲状腺機能低下症ではPTH低下により骨からのCa動員が減少し、腸管でのCa吸収も低下するため低カルシウム血症をきたす。 高カルシウム血症は副甲状腺機能亢進症の所見であり、テタニーやクボステック徴候は低下症の症状である。
✓ 4. 正しい
アジソン病 ― 高カリウム血症
アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)ではアルドステロンの分泌が低下する。 アルドステロンは腎遠位尿細管でNa再吸収を促進し、K排泄を促進するホルモンである。 アルドステロン低下によりK排泄が減少するため高カリウム血症をきたし、同時にNa排泄増加で低ナトリウム血症も生じる。
ポイント
  • 内分泌疾患と検査値の組合せは頻出テーマで、「亢進症」と「低下症」を取り違えないよう注意する
  • アジソン病の電解質異常は高K・低Naであり、アルドステロン低下が原因
  • 甲状腺ホルモンとコレステロールの関係は「亢進症=低コレステロール、低下症=高コレステロール」で対比して記憶する
  • 重要用語: アジソン病、高カリウム血症、尿崩症、低張尿 を正確に理解しておくこと。
比較表
組合せ 正誤 正しい病態
下垂体性尿崩症 - 高張尿 低張尿(ADH低下)
甲状腺機能亢進症 - 高コレステロール 低コレステロール(代謝亢進)
副甲状腺機能低下症 - 高Ca 低Ca(PTH低下)
アジソン病 - 高K 高K(アルドステロン低下)
解説画像
鍼灸 第15回(2007) 問題62|疾患と病態との組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第15回(2007) 問題62|疾患と病態との組合せで正しいのはどれか。
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