学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ C. 副腎疾患 / Q0507

理由で解く 臨床医学各論

Q0507 内分泌疾患

出典:あマ指 第18回(2010) 問題83
問題
疾患とホルモンの組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 バセドウ病 ― バゾプレッシン
2 アジソン病 ― コルチゾール
3 クッシング症候群 ― ノルアドレナリン
4 褐色細胞腫 ― アルドステロン
解答
正解2(アジソン病 ― コルチゾール)
解説
✗ 1. 誤り
バセドウ病 ― バゾプレッシン
バセドウ病は甲状腺刺激抗体(TSAb/TRAb)により甲状腺ホルモン(T3・T4)が過剰分泌される自己免疫疾患である。 バゾプレッシン(ADH)は下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンであり、バセドウ病とは無関係である。
✓ 2. 正しい
アジソン病 ― コルチゾール
アジソン病は慢性副腎皮質機能低下症であり、コルチゾール(糖質コルチコイド)の分泌低下が根本的な病態である。 アルドステロンや副腎アンドロゲンの低下も伴い、低血圧・低血糖・色素沈着・易疲労感などの症状をきたす。 疾患と関連ホルモンの組合せとして正しい。
✗ 3. 誤り
クッシング症候群 ― ノルアドレナリン
クッシング症候群はコルチゾール過剰による疾患であり、ノルアドレナリンとは関連しない。 ノルアドレナリンが関連するのは褐色細胞腫である。選択肢3と4でホルモンが入れ替わっている。
✗ 4. 誤り
褐色細胞腫 ― アルドステロン
褐色細胞腫は副腎髄質のカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)産生腫瘍である。 アルドステロンは副腎皮質球状帯から分泌されるホルモンであり、褐色細胞腫とは関連しない。
ポイント
  • 内分泌疾患と関連ホルモンの正確な対応は基本中の基本であり、「疾患名→ホルモン→産生部位→過剰か低下か」のセットで整理する
  • クッシング症候群と褐色細胞腫はともに副腎疾患だが、前者は皮質(コルチゾール)、後者は髄質(カテコールアミン)と産生部位が異なる
  • アジソン病とクッシング症候群はともにコルチゾールに関連するが、低下と過剰で正反対の病態を示す
  • 重要用語: アジソン病、コルチゾール、副腎皮質、副腎髄質 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 関連ホルモン 産生部位 病態
バセドウ病 甲状腺ホルモン(T3・T4) 甲状腺 過剰分泌
アジソン病 コルチゾール 副腎皮質束状帯 分泌低下
クッシング症候群 コルチゾール 副腎皮質束状帯 過剰分泌
褐色細胞腫 カテコールアミン 副腎髄質 過剰分泌
解説画像
あマ指 第18回(2010) 問題83|疾患とホルモンの組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第18回(2010) 問題83|疾患とホルモンの組合せで正しいのはどれか。
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