学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ C. 副腎疾患 / Q0501

理由で解く 臨床医学各論

Q0501 内分泌疾患

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題70
問題
次の文で示す患者で最も考えられるのはどれか。「45歳の男性。高血圧、多尿、四肢麻痺、低カリウム血症、高ナトリウム血症を認めた。」
選択肢
1 尿崩症
2 原発性アルドステロン症
3 褐色細胞腫
4 副甲状腺機能亢進症
解答
正解2(原発性アルドステロン症)
解説
✗ 1. 誤り
尿崩症
尿崩症では多尿・口渇がみられるが、高血圧や低K血症は特徴的ではない。ADH分泌低下による水再吸収障害が本態であり、本症例の所見群とは一致しない。
✓ 2. 正しい
原発性アルドステロン症
高血圧・多尿・四肢麻痺・低K血症・高Na血症はすべて原発性アルドステロン症(コン症候群)の典型的所見である。アルドステロン過剰→Na再吸収亢進(→高Na・高血圧)+K排泄亢進(→低K・四肢麻痺・多尿)で全所見が説明できる。
✗ 3. 誤り
褐色細胞腫
褐色細胞腫は高血圧を呈するがカテコールアミン過剰による頭痛・動悸・発汗が主体であり、低K・高Na血症は典型的ではない。
✗ 4. 誤り
副甲状腺機能亢進症
副甲状腺機能亢進症はPTH過剰→高Ca血症が主体であり、高血圧・低K・高Na血症は典型的所見ではない。
ポイント
  • 高血圧+低K血症+高Na血症+四肢麻痺+多尿の組合せは原発性アルドステロン症を強く示唆する典型パターン
  • アルドステロンの作用(Na再吸収促進・K排泄促進)から全症状を論理的に導出できるようにする
  • 原発性アルドステロン症の確定診断にはレニン低値・アルドステロン高値(ARR高値)が重要
  • 重要用語: 原発性アルドステロン症, 低カリウム血症, 高ナトリウム血症, 四肢麻痺, レニン低値 を正確に理解しておくこと。
比較表
所見 原発性アルドステロン症での機序
高血圧 Na・水再吸収亢進→循環血液量増加
高Na血症 腎でのNa再吸収促進
低K血症 腎でのK排泄亢進
四肢麻痺 低K→筋興奮性低下
多尿 低K→腎濃縮力障害
代謝性アルカローシス H+排泄亢進
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題70|次の文で示す患者で最も考えられるのはどれか。「45歳の男性。高血圧、多尿、四肢麻痺、低カリウム血症、高ナトリウム血症を認めた。」 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題70|次の文で示す患者で最も考えられるのはどれか。「45歳の男性。高血圧、多尿、四肢麻痺、低カリウム血症、高ナトリウム血症を認めた。」
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